今日は晴天という天気予報なので久しぶりに家内と一緒に山小屋へ行くことにしました。
落ち葉が庭一面にたまっていると思います。かき集めて落ち葉焚きをする予定です。
林間に紅葉を焚いて酒を温めるという漢詩を考えながら焚火を楽しもうという算段です。
その漢詩は、唐の詩人、白居易が昔遊んだ仙遊寺の林で紅葉を焚いて酒を温めたことを回想して作ったものです。
もう自分は遠方の仙遊寺の林へは行く事も無い。しかしそこへ帰って行く君が羨ましい。そんな内容の詩です。
この句は平家物語にも出て来て日本でもよく知られています。
山林の中の小屋の周りに散り敷いた紅葉を掃除して焚火をする度に、思い出す漢詩です。
毎年晩秋になると紅葉を焚き、小屋の周りを綺麗にします。
酒を温めることはしませんが、焚火の香りを楽しみながら行く秋を惜しみます。
季節の移ろいは早く、あんなに猛暑だった今年の夏も嘘のようです。間もなく白い雪が一面に覆います。
下の写真は2010年11月に撮った写真です。毎年、毎年、同じような落葉焚きをしながら年老いて行きます。こんなことしていると間もなく年も暮れて行くのでしょう。
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寄題送王十八帰山仙遊寺 白居易
曽於太白峰前住
数到仙遊寺裏来
黒水澄時潭底出
白雲破処洞門開
林間煖酒焼紅葉
石上題詩掃緑苔
惆悵旧遊復無到
菊花時節羨君廻
<語句の解説>
・王十八・・・・排行(兄弟・従兄弟の順の十八番目)、の意。
・寄題・・・・・その場所から離れている地で詠ずる、の意。
・太白峰・・・・都長安の県城南方20kmにある秦嶺山脈の主峰のひとつ。
海抜3767m、李白の「太白峰に登る」で有名。
・仙遊寺・・・・唐の都、長安の郊外にあった寺。
・黒水・・・・・秋の川の水、の意。
・曾遊の地・・・以前に遊んだ土地。
・潭・・・・・・川の淵、の意。
・惆悵・・・・・恨み嘆く、の意。
<通釈>
その昔、私が太白峰の麓に住んでいた頃はよく仙遊寺へ出かけたものだ。
水が澄む秋の季節には、川淵の底まで透けて見え、白雲が切れた辺りに
仙遊寺の山門があった。また仙遊寺の林間では散り落ちた紅葉を焚いて
酒を煖めたり、緑苔を払った石の上に詩を書いたりしたものだ。
ああ残念ながら、昔遊んだあの地に私はもう二度とは行くことはないだろう。
菊の花の咲くこの季節に、そこに帰っていく君が羨ましいよ。
以上の出典:http://plaza.rakuten.co.jp/1492colon/diary/200812110000/
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今日も皆様のご健康と平和をお祈り致します。藤山杜人