老人の独り暮らしがますます多くなるという報道があります。そしてそれは悲劇というようなニュアンスで報道しています。
しかし私は独り暮らしは楽しくて幸福な状態と思っています。その代償さえはねのけてしまえばという条件つきですが。
実例を一つご紹介します。
下の写真はその一人暮らしをしている木内正夫さんの庭から見た山林の風景です。真ん中に写っている車で一昨日訪問しました。車はここまでしか入れません。
写真には写っていませんが右手に甲斐駒岳が聳え、左に地蔵岳のオベリスクが見える場所です。
そして下の写真は
春の陽光を浴びて広がっている木内山荘の様子です。右端に
家内が写っています。
この山荘も2月の大雪のときは下の写真のように雪に覆われています。
今年の2月16日に撮った写真です。
春が来ると、この雪も
すっかり消えて下の写真のようにカタクリやスイセンの花々が
庭一面に咲き出します。
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そして左の写真のように春のシイタケが沢山出て来ます。毎日料理に使えるのです。
さて、表題の「独り暮らしの喜びと幸せ、そしてその代償」のことに話題を変えます。
独り暮らしの喜びと幸せは何でしょうか?
自由です。自然を楽しめます。鹿やイノシシや猿が庭先に遊びにくるのです。モリアオガエルが木の枝に産卵にやって来ます。
そして雪に閉じ込められ、備蓄した食料だけで生活し、春を迎えたときの歓喜の大きさは他に比較するものがありません。生の充実感が湧きあがってくるです。
ですからこそ山林の中の一人暮らしは止められないと私は想像しています。
しかしその代償は決して小さくはありません。
持病を持っていて病院へ行かねばならないのです。下の町のスーパーに買い物にも行きたいのです。しかし車の運転を止めてしまいました。頼りは電動自転車ですが、それも雪が降ると使えません。実に不便な生活です。
しかしこの大きな代償も独立心があればかなり克服出来ます。他人への依頼心が無ければ幸せになれるのです。
車で病院へ送って上げますよ、スーパーにも送りますよという申し出をする人々がいます。木内さんは感謝しながら礼儀正しく断るのです。他人へ頼りだしたら本当の幸福が逃げ出して行くのかも知れなのです。そんなふうに私は理解しています。
こうして独り暮らしの代償を克服している木内さんとたまに会うとこちらも幸せになれるのです。ですから時々お寄りして彼の元気な姿をみるのです。
ちなみに彼のブログ、木内正夫(「北杜市・自然のなかで」)はこのブログのサイドバーの推薦したいブログのトップに出ています。
それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。
後藤和弘(藤山杜人)