大学の同級生だった星野君は2011年9月に急な病で旅立ってしまったのです。毎年10月に一緒に霞ヶ浦でセイリングするのが数年来の恒例になっていました。翌月の10月にも一緒にセイリングする約束をしたいたのです。その直前の死でした。
そんな訳で前年の2010年の10月28日が最後のセイリングになってしまったのです。
その日、一緒にセイリングした霞ヶ浦は久しぶりの晴天でした。
彼は自宅のある福島から東北新幹線で上野経由でやって来ました。
ヨットが港を出ると、始めは風が穏やかでしたが、沖では物凄くなり、船が身を躍らせて走りまわりました。
帰港のころは又静かになり夕日を楽しみながら帰ってきました。夜は土浦駅のそばの居酒屋に行き酒を酌み交わしたものです。
ホテルに一泊し翌朝も3人でセイリングへ出ようとしたとき突然雨が降ってきました。船は出さないでセールにカバーをかけて帰って来ました。
その思い出の最後のセイリングの写真を3枚下に示します。
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そしてこの最後のセイリングの前の年の2009年の10月15日のセイリングの写真を下に示します。強風でした。
右側が在りし日の星野君で、左は同じ大学の同級生の大友君です。大友君は現在も健在です。
強風でヨットがかなり傾いて疾駆しました。
そして夜は星野君が持参したシャンパンでキャビンの中でパーティを楽しんだのです。下にその写真を示します。
私はホワイト・シチュウを鍋に入れて持参し、キャビンのコンロで温めて供しました。
外に出るとそこには写真にあるようなロマンチックな光景が広がっていました。
尚、星野君の追悼記は、猪苗代湖の白鳥とヨット、そして今は亡き星野君を想う に御座います。
高齢になると友人たちが次々に旅立って行きます。静かな気持ちで彼らの旅立ちを見送っています。そうして、老境の時が流れて行くのです。(終わり)