この本は旧友の白石 裕さんから昨日送って頂いた本です。
あまりにも面白いので、昨日から手を離さず読んでいます。
理数系に弱い家内も尺貫法の部分やいろいろな単位が西欧人の個人名から由来している記述などを読んでたいそう面白がっています。
何が面白いといって、尺貫法の歴史や、科学分野で使われているあらゆる単位を明快に説明しているからです。
理科系の大学に在学中の学生さん、そして会社で技術的な仕事をしている方の座右の書として必要な本です。
私も2011年の福島原発の爆発以来、シーベルトやベクレルという耳慣れない単位に困ったものですが、それらも実に明快に書いてあります。
一般に英和辞書や独和辞書が多くの理科系の人が必ず持っているように常備しておくべき本です。度量衡の明快な説明と国際単位(SI)がきちんと網羅されているのです。
心から推薦出来る本です。購入はAmazon Book からネットで購入出来ます。
以下にこの本の概略を示しておきます。
四則算と度量衡とSIと 単位の名前は科学者のかたみ 白石 裕 著 2014年4月10日 初版1刷 ISBN 978-4-901496-72-8 C3040 発行 アグネ技術センター A5判・並製/ 160頁 定価 1,944円(本体価格 1,800円+税 8%) →厚さ:8mm,重さ:260g | |
私たちの身の回りの物の大きさは数字と単位で表されます.文明や科学の進歩によって計られる量の種類が増えるにつれ,単位も多様に発展してきました.国際単位系SIでは7つの基本単位からほとんどすべての物理単位が導かれます. この本は,数と加減算,次元と乗除算の話から説き起こして組立単位を導き,単位名に残された科学者たちの足跡をたどりながらSIの成り立ちを解説しています.科学者の文化遺産「単位」の成り立ちや由来をお楽しみください. | |
[目次] はじめに 第Ⅰ部 四則計算から度量衡 1 まえがき―寺子屋 2 四則計算 数の数え方/加・減算/乗・除算/直列と並列/和と積/負数の乗算と虚数 3 示容量と示強量 4 単位と次元―組立単位 5 度量衡 身体尺/尺貫法/尺貫法単位/ヤード・ポンド法/ヤード・ポンド法の単位/メートル法からSIへ 第Ⅱ部 国際単位系(SI)と単位名の由来 6 SI SI基本単位/SIにおける接頭語/SI基本単位を用いる組立単位例 7 物理量の慣用記号と定義 8 輸送現象に関する無次元数 9 単位名 単位名の由来/基礎単位/固有名称と記号を持つ単位/SIと併用される単位/固有名称のCGS組立単位/単位名に名を残す科学者達/物理定数名の科学者 第Ⅲ部 付表 SI(国際単位系)/SI以外の単位 APPENDICES 単位名索引 事項・人名索引 |