人はそれぞれいろいろな趣味を持っています。
私が1973年に始めて、もう41年も続いている趣味は甲斐駒岳の麓の山林の中の小屋へ通うことです。一泊したり二泊もします。
そして新鮮な山林の空気を楽しみます。
時々は向かい側の八ヶ岳の南麓に沢山住んでいた縄文時代の人々のことを想像します。今から約1万6,500年前から約3,000年前の時代のことです。
その時代は掘立小屋で火を焚いて、土鍋で木の実やイノシシの肉を煮て食べていました。水は谷川の流れを使いました。
それで私が選んだ土地には下の写真のように年中枯れない清流が流れています。この水を汲んで生活に使います。飲み水が必要な時は沸騰してから使います。
この庭には煉瓦を積んだだけの焚火用の炉があります。下の写真は家内と孫が落ち葉焚きをしている光景です。
縄文時代を実感するのは日が暮れて周囲の山林に漆黒の闇が覆う夕暮れ時です。下がその夕暮れの山林の光景です。
真っ暗になると小屋の中に逃げ込みます。小屋は残念ながら掘立小屋ではなく下の写真のようなな2部屋の鉄筋コンクリート造りです。
この小屋の中では焚火は出来ませんから下の写真のような一番質素な薪ストーブを焚きます。
縄文時代と違うことは電燈があることです。しかし下の町の肉屋さんが鹿肉やイノシシ肉を売っています。ある時、イノシシ肉 と野菜の煮物を薪ストーブの上でクツクツと煮ながらビールを飲みました。縄文時代は塩だけだったので塩味だけにしました。
そうすると縄文時代の人になったようです。ビールと電燈はいけませんが何となく縄文人になったような気分になるのです。
でも本当のことを言うと鹿肉もイノシシ肉も不味いのです。堅過ぎて、そして獣肉としての臭みがあるのです。やっぱり黒毛和牛や国産の豚肉のほうが圧倒的に美味しいのです。しかし獣肉としての臭みが縄文時代を再現してくれるのです。
この小屋には電気だけはありますが、水道もガスも来ていません。縄文時代にかなり似た生活が出来るのです。
数年前まではトイレも縄文時代でした。しかしそれが苦労なので水洗便器をホームセンターから買ってきて、自分で設置したのです。
水道が無いので壁の高いところに水槽を固定しました。それに庭の小川の水を入れて、完璧な水洗トイレにしました。
縄文時代の人々は春から秋までは毎日、毎日、木の実を採集したり、獣を狩っていたはずです。
しかしそれも下のように雪の積もる冬は無理です。どのようにして冬を食いつないだのでしょうか?
現代人の私は食糧に関しては、下の町のスーパーに買い物に下りて行きます。そして文明の有難さをしみじみと味わうのです。
こんな変な趣味をもう41年も続けています。
しかしまだ飽きません。まだまだ続けるつもりです。