後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

新緑の林の中に続く小道の写真です

2014年04月17日 | 写真

小平市は江戸時代初期に作られた玉川上水の両側の堤に延々と続くケヤキ、クヌギ、カシ、コナラなどの雑木林を大切に保存しています。

そしてその雑木林の中に10Km位続く見事な散歩道を作っています。その上、津田塾大学の向かい側にある運動公園には広い無料駐車場があるのです。

ここ数年この遊歩道に通っています。

しかし2月の足の捻挫以来、丸2ケ月間歩くのを休んでいました。

足が治ったので昨日と今日足慣らしに行ってきました。まだ自重して今日は2kmしか歩いていません。元気な家内はジョッギングしていました。

下に新緑の林の中に続く小道の写真をお送りいたします。お楽しみ頂ければ嬉しく思います。

上の3枚の写真は一見同じように見えますが、歩いて行くと景観がこのように変化して行くことを示しています。

4枚目の写真は玉川上水と並行して遊歩道のすぐ脇を流れている清流です。

5枚目の写真は目に見える風景を拡大して示したものです。

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昨日のSTAP細胞騒動の共著者、笹井芳樹氏の記者会見の内容の3つの問題点

2014年04月17日 | 日記・エッセイ・コラム

昨日のテレビで今回のSTAP細胞騒動の筆頭共著者、笹井芳樹氏の記者会を見ました。

その内容にに日本人が深く考えるべき重要な3つの問題点があると感じ、暗い気持ちになっています。その三つの問題点とは下記の通りです。

(1)小保方論文のどこが科学的に間違っていたかという素人にも分かりやすい説明が皆無だったことです。専門家には理解できるような説明はありましたが素人の理解出来るように説明しませんでした。アメリカの科学者は素人にも分かるように説明することの重要性を知っているのです。

(2)筆頭共著者として理化学研究所の名誉を傷つけ、重大な損害を与えた以上、その責任を取って発生・再生科学総合研究センターの副センター長を自ら辞任すべきなのにその発言が一切無かったことです。

(3)小保方氏と厳密な科学的ディスカッションを一回もしたことが無くても筆頭共著者になったことの背景に日本の科学研究の世界の重大な欠陥があると思われることです。

以上の3つの問題点をもう少し具体的に説明すると以下のようになります。

(1)STAP細胞の外国の研究と日本の研究の比較を素人にも分かりやすく説明する努力が笹井芳樹氏に欠落しているのです。それをすれば今回の小保方論文のどこが独創的で、何処が間違っているか素人にも理解できた筈です。

日本の優秀な科学者は素人は黙っていろという独善的な文化を身につけているのです。記者会見を見ると笹井芳樹氏は非常に秀才的な科学者であるようです。そして非常に素人無視の文化を背負っているのです。

その上、今後、共著者の小保方さんと会っていろいろと話し合い、間違った考え方を直してあげようという暖かい人間味が感じられないのです。自分の保身と責任逃れだけの記者会見でした。

(2)理化学研究所は輝かしい伝統のある国立研究所です。その名誉をひどく傷つけ、その特殊法人化を延期させ、研究予算の増額に支障をきたしたのですから副センター長の役職は辞任し、単なる顧問程度に退くべきです。これが民間会社なら明らかに左遷処分です。国立研究所の甘さがあり過ぎます。

この背景には竹市雅俊センター長より「論文の仕上げ面を助け、協力するように」と言われ依頼された事情もあります。

竹市氏はこの分野で国際的にも有名な笹井芳樹氏が筆頭共著者になれば論文も有名になるだろうという政治的な考えで、笹井芳樹氏に副センター長をお願いしたようです。

これも日本独特な考え方です。著者が有名か無名は論文の価値には一切関係が無いのです。有名だから筆頭共著者にお願いするという行為は科学研究の冒涜なのです。

(3)科学研究で非常に重要なことは科学的ディスカッションです。ディスカッションによって自分の誤りが分かるのです。そして新しい研究テーマが見つかるのです。

笹井芳樹氏はそのことを充分判っていながら小保方さんとは一度も親身のディスカッションをしていないようです。

自分が指導している国立の京都大学の学生には実験ノートを持って来させてディスカッションをしていると明言しているのです。

共著者になる以上、小保方さんは勿論、他の共著者全員とも真面目に科学的ディスカッションをすべきだったのです。

偉い竹市雅俊センター長とは礼儀正しく話はするが、共著者とはディスカッションもしないという態度はあまりにも日本的な風土です。

そういえば理研は昔は科学技術庁傘下の国立研究所だった筈です。一方、京都大学は文部省傘下のの大学でした。役所文化では縄張りの違う組織だったのです。

役所文化を背負った秀才の笹井氏が縄張りの違う理研の研究者を差別したようです。理研の人々を無関係な他人と考えて、真面目なディスカッションもしななっかのでしょう。

国立大学の教官も理研の研究員も国家公務員なので、役人文化の弊害を背負っているのです。それを見せてくれたのが昨日の記者会見でした。

暗い気分になった方々は下の風景写真を見て気分を良くしましょう。

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。

後藤和弘(藤山杜人

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===以下は、http://blogos.com/article/84528/にある記者会見記の冒頭部分です。===

STAP細胞論文に対する疑義の問題で、16日午後、理化学研究所発生・再生科学総合研究センターの笹井芳樹副センター長が記者会見を行った。

理化学研究所調査委員会による1日の調査報告は、主に小保方氏に不正があったことを認定したほか、笹井氏についても「論文を執筆する段階で小保方氏を実質的に指導する立場にあり、正確性を自ら確認することが求められていた責任は重大」と指摘していた。笹井氏は丹羽仁史・理研プロジェクトリーダー、若山照彦・山梨大教授とともにすでに論文の撤回に同意している。

笹井氏は会見冒頭「大変多くの混乱と齟齬により、多くのご心配また疑惑を招く事態となりましたことを心からお詫び申し上げます」「このSTAP研究に期待を寄せてくださるたくさんの皆様方の信頼を損ねることになってしまったことを心からお詫び申し上げます」と陳謝した。また、理研による調査への協力の関係上、これまで寄せられた疑問に対してこれまで具体的な説明を行なわなかったことについてもお詫びの言葉を述べた。

続けて、"寄せられた疑問"を5点に整理し、順に回答。記者からの「STAP細胞を信じるか?」との質問について、「科学は宗教ではない。信じる信じない、ということではない」と科学者としての立場からの説明を繰り返した。また、「功名心は無かったか?」という質問には、「あくまでも若手の研究が世界に出て行くお手伝いをしたいという意識だった」と説明した。

さらに、STAP現象については、検証を行うと一旦決めた以上、STAP現象はあくまでも"検証すべき「仮説」"とする必要があり、また、「ES細胞の混入の可能性」といった仮説では説明できない部分があり、観察データに基づく限り、"検証する価値のある合理性の高い仮説"であると考えている、とした。

1.自身の研究における役割

共同通信社

一般に研究論文のプロジェクトには、着想や企画、実験の実施、実施された実験データの解析と図表の作成、それらをまとめて文章を書き上げる、という4つの段階があるという。 

小保方氏をユニットリーダーとして迎える際、竹市雅俊センター長より「論文の仕上げ面を助け、協力するように」と言われ、笹井氏自身もSTAP現象は国際誌に早く発表するだけの科学的価値の高いものだと認識、協力を承諾したという。結果、笹井氏は論文投稿までの2年間のうち、最終段階である「論文の書き上げ」(最後の2ヶ月強)からプロジェクトに参加。一度ネイチャー誌に却下された経緯がある論文をベースに、文章の改良、そのための図表の組み合わせの再構成を担当したという。 

この間、若山氏が山梨大への転出のため引っ越しで忙殺されたこともあり、若山氏の分の執筆にも協力、STAP現象の試験管内実験技術の指導も行ったという。自身はあくまでもアドバイサーとしての認識で、当時は論文の「著者」には加わっていなかったが、バカンティ教授より「著者」に加わって欲しいとの依頼があり、さらに若山氏からも「責任著者」に加わってほしいという要請を受け、最終的に"共著者"となったと説明した。 ・・・以下省略・・・・