後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

鎌倉の楽しみ方いろいろ(1)建長寺を見て精進料理を食べる

2015年06月26日 | 日記・エッセイ・コラム
鎌倉は何時行っても観光客が道路に溢れています。歩道が狭いので車道まで溢れるようにして歩いています。鎌倉は余程楽しい所に違いありません。
そこで私なりに考えて、「鎌倉の楽しみ方いろいろ」という連載を気軽な気持ちで書いて行きたいと思います。
昨日は禅宗の建長寺を見てから総門の前の「鉢の木」で精進料理を楽しみました。
建長寺は座禅や修行を強調する禅宗の一つの臨済宗の建長寺派の本山です。
建物は大きいのですが禅宗なので華美な感じがしません。大きいのに何故か侘しい感じなのです。その総門、鐘楼、三門、仏殿、法堂、方丈とゆっくり散歩して行くと戦前、戦後の貧しかった頃のことを思い出します。
鎌倉時代の建長寺にいた1000人以上の修行僧の食べ物も貧しかったに違いありません。
そんなことを考えながら寺を出て、「鉢の木」の精進料理を食べると至極美味しい料理に感じるのです。これも鎌倉を楽しむ一つの方法です。
それでは昨日、撮った写真を示します。

建長寺は禅僧の蘭溪道隆(1213年 - 1278年)の作った日本で最初の禅寺です。上の鐘楼の鐘はその頃に鋳造された国宝です。鐘楼の屋根が茅葺なのが古さを感じさせます。

上は仏殿の中にある仏像です。大変素朴な感じの像です。

上は柏槙(ビャクシン)の大木です。760年前に植えられたものだそうです。

上は庫裏のたたずまいです。なんとなく美しいと感じたので写真を撮りました。

上は一番奥にある方丈の裏庭の風景です。立派な方丈には座禅用の座布団が並んでいて一般の人々の座禅に使っているのです。
方丈の外廊下を裏に回ると静かな裏庭に出ます。そこには幾つも椅子があり、座ってゆっくり庭を楽しめるようになっています。私もしばし庭と山の緑を楽しみました。右手の建物は大切な客人を泊める客殿のようです。
久しぶりに建長寺を見てまわりながら曹洞宗、臨済宗、黄檗宗の三つの禅宗のあれこれを考えていました。私の祖父は兵庫県の山郷の曹洞宗のお寺の住職でした。朝食はお粥に漬物、佃煮だけでした。なるべく精進料理にしたいのか祖父の家では魚や肉を食べた記憶がないのです。
そんな思い出に浸りながら「鉢の木」の精進料理を楽しんで来ました。
なお鎌倉には臨済宗円覚寺派の本山の円覚寺もあり、そこも好きなお寺です。そして鎌倉には沢山の小さめのお寺があります。皆質素なお寺ですがアジサイやスイセンで有名なお寺もあり、少し調べてから訪れると一層、楽しくなります。

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたします。後藤和弘(藤山杜人)