後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

アヤメ、ハナショウブ、カキツバタの違いは?

2015年06月05日 | 日記・エッセイ・コラム
私の大切にしている庭の花に潮来から7年前に持って来た潮来アヤメがあります。毎年、今頃になると見事は花を咲かせます。そこで写真をネットの上にアヤメの花として掲載します。
すると必ず「それはハナショウブです。間違った名前で書かないで下さい」というコメントを頂きます。しかし私は訂正しません。潮来の人々がアヤメと言っていることを尊重するのです。
そして7年前から分類学の視点からいろいろ調べています。そうしたら昔から地方地方によってアヤメを菖蒲と呼んだり、逆に花菖蒲をアヤメと呼んだりしていたのです。
もう少し詳しく書けば、アヤメ類の総称として、ハナショウブをアヤメと呼称する習慣が多くあるのです。そしてハナショウブは菖蒲湯等に使われるショウブとは別で、それはショウブ科(古くはサトイモ科)に分類される別種の植物だそうです。
地方と時代によって花の呼び方が変わるのはよくあることで別にどれが間違いだと断言すべきではないのです。
我が庭に、ヨーロッパ種のアヤメがジャーマン・アイリスとして植えてありますが、その花も潮来のアヤメとよく似ているのです。
そこで私はアヤメもハナショウブもカキツバタも区別しないことにしています。その土地の人々がそのように呼んでいたら素直にその呼び方に従います。
しかし心のなかで湿地でない野山に咲いているのをアヤメと呼び、水の流れている湿地に咲いているのはハナショウブと区別しています。カキツバタとハナショウブは私には区別出来ません。
こんな曖昧さが嫌だという神経質な方々にそれぞれの植物学的分類方法を以下にお送りします。
アヤメ:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%A4%E3%83%A1
ハナショウブ:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%8A%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%82%A6%E3%83%96
カキツバタ:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%82%AD%E3%83%84%E3%83%90%E3%82%BF
ジャーマン・アイリス:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%89%E3%82%A4%E3%83%84%E3%82%A2%E3%83%A4%E3%83%A1
菖蒲湯:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8F%96%E8%92%B2%E6%B9%AF
それにしてもこの季節に全国各地でアヤメ祭りや菖蒲祭りが開催され色とりどりの素晴らしい花を楽しむことが出来ます。そしてその大部分はハナショウブの花々です。
ハナショウブとはノハナショウブの園芸種で、6月ごろに花を咲かせます。
花の色は、白、桃、紫、青、黄など多数あり、絞りや覆輪などとの組み合わせを含めると5,000種類あるといわれているそうです。
大別すると、江戸系、伊勢系、肥後系の3系統に、原種の特徴を強く残す長井古種(長井系)を含め、4系統に分類できる古典園芸植物でもあるそうです。
おそらく東北地方でノハナショウブの色変わり種が選抜され、戦国時代か江戸時代はじめまでに栽培品種化したもののようです。
それはさておき、昨日は晴天だったので東村山市の北山公園での菖蒲祭りに行って、花々の写真を撮ってきました。菖蒲と言ってますがハナショウブのことと思います。
あまり呼び名に神経質にならないで悠々たる気分で菖蒲田の桟橋をあちらこちらと歩き回りました。風が心地良く吹いていました。
写真をお楽しみ頂けたら嬉しく思います。

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたします。後藤和弘(藤山杜人)