後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

「タチアオイと国宝、正福寺地蔵堂の写真」

2015年06月04日 | 写真
村山貯水池の堰堤の下から、車で真東に向かうと西武線の東村山駅に突き当たります。
その手前の左側に東京都内では珍しく、国宝建造物の正福寺地蔵堂があります。鎌倉や京都には幾らでも国宝建造物がありますが、東京都ではこの正福寺の地蔵堂と赤坂離宮の二つだけです。
この地蔵堂は禅宗様仏殿の特徴を備え、同時代に建てられた鎌倉の円覚寺舎利殿に極めて類似しているそうです。解体修理の際に、垂木の墨書から室町時代の応永14年(1407年)の建立と知られています。
武蔵野にある国宝の寺はここだけなので何度も訪れました。
そして毎年初夏に行くと、この正福寺地蔵堂の手前に見事なタチアオイが咲いている場所があるのです。
今日も通りかかったら、梅雨入り前にもかかわらず、見事に咲いています。車から降りて丁寧に写真を撮りました。
そのタチアオイの花の写真をお送りいたします。そして最後に正福寺の地蔵堂の写真を、http://www.kokuhoworld.com/007.html からお借りしてお送りいたします。
正福寺の裏手には東村山市の北山公園があり一面に菖蒲の花が咲いています。一度、お出掛けになっては如何でしょうか。









梅雨の季節、庭のアジサイ、アヤメ、美女柳、クチナシが咲きます

2015年06月04日 | 日記・エッセイ・コラム
庭の紫陽花、アヤメ、美女柳(未央柳)、クチナシが咲き出すとやがて梅雨の季節がやって来ます。
この小さな庭に家内が実に多くの花々を植えています。私が植えたのは唯一つで、7年前に潮来から買ってきたアヤメだけです。潮来の人々はアヤメと言ってますが、植物の分類学ではハナショウブのことです。
それはさておき、梅雨の季節は何故かしみじみとして心が静かになる季節です。
そうして「 年年歳歳花相似たり、歳歳年年人同じからず」という一句を思い出します。
これは春の桃李の花を見て作った詩ですが季節の変わり目に花を見ると必ず思い出す句です。
昨日から庭の花々の写真を撮ったり、この「年年歳歳花相似たり、、、、」の原詩を調べたりして梅雨入りに対して心の準備をしました。
高校時代に教わった漢文を思い出し、そして昔勉強した中国語を少し思い出しながら唐の時代の詩を眺めながら昨日は過ぎて行きました。
それでは劉希夷の作った詩をお送りします。

白頭を悲しむ翁に代る 劉希夷

洛陽城東 桃李の花
飛び来たり飛び去たって誰が家にか落つ
洛陽の女兒(じょじ)顏色(がんしょく)を惜しみ
行くゆく落花に逢いて長歎息(ちょうたんそく)す
今年(こんねん)花落ちて顏色改まり
明年(みょうねん)花開いて復(ま)た誰か在る
已(すで)に見る松柏(しょうはく)の摧(くだ)かれて薪と爲(な)るを
更に聞く桑田(そうでん)の変じて海と成るを

古人また洛城の東に無く
今人(こんじん)還(ま)た対す落花の風
年年歳歳花相似たり
歳歳年年人同じからず

言(げん)を寄す全盛の紅顔子(こうがんし)
応(まさ)に憐れむべし半死の白頭翁
此翁(このおう)白頭(はくとう)真(まさ)に憐れむべし
伊(こ)れ昔 紅顔の美少年

洛陽城東桃李花
飛來飛去落誰家
洛陽女兒惜顏色
行逢落花長歎息
今年花落顏色改
明年花開復誰在
已見松柏摧爲薪
更聞桑田變成海

古人無復洛城東
今人還對落花風
年年歳歳花相似
歳歳年年人不同

寄言全盛紅顏子
應憐半死白頭翁
此翁白頭眞可憐
伊昔紅顏美少年

それにしても漢詩は良いものです。悠久の自然と人間のはかなさを美しく描いています。
なお漢詩の朗読は、http://kanshi.roudokus.com/ から聞けます。
今日は庭の花の写真をお送り致します。庭のアジサイ、アヤメ、美女柳、クチナシの順に掲載します。二番目のアジサイは家内が生花として三日前に活けたものです。

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたします。後藤和弘(藤山杜人)