何度も書きましたが「山林の中の小屋」が小生の趣味です。もう35年も続けています。その延長として「湖畔の小屋」も趣味として21年続けています。もっとも、「湖畔の小屋」といっても小屋ではなく湖畔に係留した船のキャビンのことです。船を小屋に見立てて遊びに行く趣味です。そのときは舫い綱を解きません。キャビンの中でクラシック音楽を聴きながらコーヒーを飲んだり、読書をしたりして静かに時を過ごします。読書に飽きたら湖畔の散歩へでます。暖かい季節には夕方からビールを飲み、夕食にして、そのままキャビンに泊まります。朝食にベーコン・エッグなどを作ります。
昨日はこの冬一番の寒さのようです。その上暗い黒雲が覆っています。こういう時に「湖畔の小屋」へ行くと冬の季節感が深く体験出来て、何故か元気になってきます。
1970年の冬、シュツットガルトの郊外の針葉樹の森の中をよく散歩した頃を思い出します。一緒に歩く家族の吐く息が白く見える厳寒の杜の道でした。あの頃はまだ若くて元気だったと思い出すので70歳を越えた今も体が軽く動くようになるのです。
昨日、小生は掘米庸三の「歴史家のひとり旅」を読み、家内は源氏物語の来週の講義の準備をしていました。1時間ほどの読書のあとキャビンを出て湖畔の散歩に出ました。
サンスーシー(無憂宮)というフランス語の名前のヨットが強風に揺れています。何年か前に船主に内部を見せて貰いました。内装が綺麗で、煙突の付いたケロシン燃料のヨット専用のストーブが付いていました。外国から取り寄せたそうです。少し歩いて行くと釣り人が岩壁からワカサギを釣り上げています。霞ヶ浦にはワカサギもシラウオも多いのです。北米のブラックバスやブルーギルが繁殖しても、日本の鯉や平鮒やボラなどの魚も仲良く住んでいます。その上中国の大きな蓮魚なども住んでいます。湖の中も国際化しているのです。もっと歩いて行くとシベリアから渡って来た小型のカモ類が立ち騒いでいます。灰色で見かけの悪い野性的な鳥です。人間を警戒して、餌をやっても逃げて行くだけです。自然がそのまま残っているようでかえって気持の良い光景です。餌付けに慣れて日本に住み付いてしまう渡り鳥を見ると不自然な感じがして、決して良い光景ではありません。
岸辺の散歩道をもっと歩いて行くと大きな葦が鬱蒼と生えています。水の浄化のために植えたものです。芦の向こうに豪華なヨットが見えます。「ああ、いつかお金持ちになったらあのようなヨットを買いたい」、と見果てぬ夢を楽しみながら、岸部の道を歩いて行きます。霞ヶ浦は周りが良く手入れされていて、遊歩道の所々にあずま屋もあります。
葦の向こうで、デンギーが強風の中を出港していきます。 強風を無理して危ないな、と思ってよく見ると、後ろにコーチの乗ったモーターボートがついて行きます。来年、国体へでも出ようとしている学校のヨット部のようです。
堤防の上の散歩道から葦の側へ下りて、その大きさを写真に撮りました。人間の背丈よりもはるかに大きいのです。
寒くて、でも新鮮な湖の風に吹かれて1時間後、キャビンの中へ帰ってきました。
熱い天ぷら饂飩を作って昼食。午後は27年間動いているジーゼルエンジンの前に座り込んでオイルの交換を丁寧にしました。汚れたオイルをポンプで出来るだけ吸い出して、更に新しいオイルを入れエンジンンの中を洗い、またそのオイルを吸い出すのです。綺麗なオイルを入れてオイル交換完了。エンジンをかけて、しばらくバッテーリーを充電しました。次回は暖かい晴天のに来て、メイン・セールを上げてセイリングするつもりです。
趣味の「湖畔の小屋」の日記でした。つまらない話で失礼致しました。
今日も皆様のご健康と平和をお祈り致します。 藤山杜人
八丈島を訪問される場合は是非、八丈島の歴史民俗資料館の細谷昇司氏をご訪問下さい。
八丈島の歴史や文化についてボランティアでご説明して下さいます。その後もメールでいろいろお教え下さいます。八丈町歴史民族資料館として検索すると連絡方法があります。以下に小生の記事に対して下さいましたコメントを転載しておきます。ながれ というハンドル名でブログを書いていらっしゃいます。
藤山杜人様
八丈島歴史民俗資料館の者です。先日は、ご来館有難う御座いました。生憎のお天気でしたが、八丈島をお楽しみ戴きましたでしょうか。連絡船は今日も欠航で、4日連続です。写真拝見しました。景色、花共、大変綺麗に撮れているので、写真をご覧になった方が、島に関心を持ってくれると嬉しいのですが。八丈島は絶海の孤島ですが、全国各地と何らかの関係があります。失礼ながら、今御ブログの「推薦したいブログ」の方々のプロフィール欄を拝見しました(仕事柄、来館されたお客様の出身地と八丈島の関係を話さなければならないので、お許し下さい)が、北は宮城県、西の方は滋賀県でしたでしょうか、皆太い糸で結ばれております。今週末の7,8日に芸能文化交流会というのがあり、偶然ですが鬼家雅雄さんのお住みでいらっしゃる北杜市から、根古神社神楽社中の皆さんが、来島され公演しますのでブログに載せたいと思います。長くなりました、失礼します。
投稿 ながれ | 2009/02/02 09:45
また八丈島で水稲を大々的に作っていた昭和初期のころの島の中心部の写真も送って下さいました。この写真の左手前から右奥へ見えます「電柱の列」が続いている山すそに水力発電所がありました。海底電線が出来るずうっと以前から島には電灯がついていたのです。興味深い写真なのでご紹介致します。(終わり)