おやじのつぶやき

おやじの日々の暮らしぶりや世の中の見聞きしたことへの思い

読書103「永田町 権力の興亡」(NHKスペシャル)NHK出版

2010-06-20 20:00:49 | つぶやき
 参議院選挙。各党が走り出しています。今朝もNHKでは国会討論会。消費税をめぐって大も小も激論?を交わしています。「10%UP」が当面の議論の焦点。増税では提案した党がその選挙では(大)敗北する、というのがあるのでしょう、いかに民主党の提案は国民生活を無視しているかに野党は躍起になっています。そうすれば自党に有利だからという目論見は露骨なほど。
 曰く「ばらまきに責任がある」「もっと何兆円もある無駄を削減すべき」「公務員改革が最初」「結局、財務省のいいなりだ」「大企業優先の政治だ」「成長戦略をきちんとしてから」・・・。
 二大政党制、政権交代を主眼にした、小選挙区比例代表制という選挙制度改革。衆議院では、一つの巨大政党と少し大きな政党とあとは小党乱立。NHKの政治討論会でも時間配分に神経ばかりを使って気配り討論、野党の方は民主党批判で一致(思惑ばかりが先行の)。
 たしかに参議院。衆議院と比べては民主党も過半数はない。だからこそ、選挙後の連立構想などはおくびにも出さずに(共産党だけは我が道を行くですが)、我が党こそ正論とばかりに・・・。
 これで、民主党が消費税UPで負けて、消費税UPの自民党が少しばかり議席を増やしたら、国民の選択をどう見るのか? 弱小政党ははたまた合従連衡を繰り返すのでしょうか。
 1993(平成5)年から2009(平成21)年の激動の16年史を小沢一郎の証言を中心に今も活動する(引退した議員もいるが)議員の証言で綴った。副題にすれば、「政権交代の16年」とでも名付けられるドキュメント構成。
 昨年夏、初めて選挙による政権交代が実現し、民主党政権が誕生しました。けれども、あっという間に首相は交代し、これで16年間で、小泉さんが比較的長いだけであとは次々と交代(中学受験生も覚えるのが大変でしょう)。その間に日本も世界における地位もますます低下、国民生活もますます淀んだものに・・・。
 まさに政治に翻弄される(された)16年、まだまだ続く泥濘ぞという感じですね。いい加減にして下さい、政治家諸公。
 一方で、政治(家)という存在が身近になったことはよいことですが(この私にも、地方議員を含めると、国会議員などにも知り合いがいます。今度の参議院選挙に出る者も!)。
 政治が政権という権力を巡る「攻防」に終始していることがこの国の不幸ではないか。まさに、「興亡」すなわち「攻防」。
 この書の中での武村さんの言葉「これからも好き嫌いの感情で政局が動くことがあり得ると言わなきゃならない」おそらくはこの16年間は、良くも悪くも「小沢」への感情的な距離感をめぐる攻防ではなかったか、そして、それをおもしろおかしく書いて煽った、マスコミの功罪を含めて。
 菅さんが首相になったとたんの民主党支持率のV回復も、そうした政界にマスコミを通して踊らされる国民の悲喜劇ではないか。
 その程度にしか政治(家)が見られていないのも、また政治家にとって不幸ではありますが、その人々によって国の国民の生活・未来が託されているのも大きな不幸です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする