おやじのつぶやき

おやじの日々の暮らしぶりや世の中の見聞きしたことへの思い

都電停留所「都庁前」

2010-06-21 20:58:28 | 歴史・痕跡
 都営地下鉄大江戸線。「都庁前駅」でぐるっと輪を描き、その風船のひもみたいな線路が「光が丘駅」まで。都心をぐるっと一回りする環状線。ネーミングはイシハラさんの鶴の一声で決まった、とか。なかなかうまい表現ではあります、「大江戸高校」まで沿線にあるのですから。
 六本木、大門、築地と進む電車と、飯田橋、蔵前、両国と続く方面とになります。長い車両で、運転手だけのワンマン・カー。車内アナウンスもどこなく無機質な感じ。とっさの時は、運転手がマイクを握るのかしら。ラッシュ時には事故なくいけるのかも心配ですが、ホームには駅員が配置されていて、少しは気を配っている?
 車内は、低く狭くて、座席に座っていると、前に立った人の衣服に触れんばかりです。背の高い方は、身をかがめるように乗るしかない。車内のつり広告も、折り曲げて吊されています。都心の一等地を掘ったのですから、制約も多かったのでしょう。
 電車も上ったり下ったりで、電車の音も、高い金属音からゆったりとした静かな音まで、様々です。下町から隅田川をくぐったり、山の手の台地や谷間を進むのですから、けっこう音の変化を楽しめます。ちょっと他の地下鉄では味わえない、雰囲気。
 終点?の都庁前駅にあるモニュメントが写真。よく見ると、何だかおかしい。馬場先門、鍛冶橋・・・。実は、都電の停留所です。かつて都庁が東京駅と有楽町駅のJR沿線にあったころのもの。JRをはさんで皇居側に第一庁舎、反対側に第2庁舎があったころ。現在、国際フォーラムという現代的な建物になっています。第2庁舎は、未だ健在?(駐車場になっているのかな)。
 新宿の淀橋(「ヨドバシ」としか変換されなかった!)浄水場の跡地が新宿副都心の高層ビル街に変わって、その一角を高層ビル二棟の都の庁舎が占めています。その最寄り駅が都営地下鉄「都庁前」。同じ名前の停留所。まだまだ都電が健在であった頃の停留所が、「都庁前」駅に、こうして残されていました。
 そのそばには、在りし日の都電の姿が掲示されています。改札口を出て、すぐ向かい側の案内所の前。警備員さんが立っている、その裏手。ここに置かれてある意味が、ちょっと気になります。ほとんど気づかれないでしょうが。 

 
コメント
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