おやじのつぶやき

おやじの日々の暮らしぶりや世の中の見聞きしたことへの思い

管理職にNOといえない悲しさ、というより

2011-03-25 21:23:03 | つぶやき
茶髪・ピアスで21人不合格 都立蒲田高07・08年度(朝日新聞) - goo ニュース
 前にも都立高校ではこうした「改ざん」によって不合格にした例があった。同じ高校を再受験した生徒を落としたのではなかったか?
 今回は2年間にわたって、61名の受験生の得点を改ざんした、という。その3,4年前のことが、去年の3月頃の匿名の情報提供によって明るみになって、1年かかって事実関係が分かって、今回の処分に。
 チェックしていた項目は、茶髪など頭髪の色、ピアスの着用や跡の有無、スカートの長さやズボンの腰の位置など。
 願書提出や面接控室、受験室内の様子を複数の教員が見て、抵触する受験生の一覧を作成していた、という。
 そして、該当する受験生を不合格にするため、点数(1千点満点)を最大154点減点。本来なら不合格だった受験生9人に加点して合格とするなど、不正な得点調整は2年間で61人にのぼるという。
 芝尾仁前校長が独自に方針を決め前副校長らに指示した。前校長は「学習意欲の高い生徒だけを集めようと思い、不正な選考をした」と話している、という。
 都教委は、3月25日付で芝尾前校長を懲戒免職、担当の前副校長を停職3カ月とするなど、関係者を懲戒処分とした、と。
 この校長。蒲田高校の校長から、現在は、都教委の課長として、都立高校の総括的な管理指導にあたっているらしい。まだ若いから、そのうち現場の高校の校長になっていたはず。言わば身内中の身内。それを「懲戒免職」にせざるえないのだから、教育委員会も困ったこと。
 それにしても、校長の指示に、唯々諾々と従っていた副校長や教員たち。校長が「独自」に決めた方針にNOといえない、むしろ、そうして欲しいというような、俗に言う偏差値の低い高校の教員の意識が、校長の「方針」に反映していた、とも。
 今の都立高校。都教委は、有名大学、難関大学へ何名入れるかが目標。そのために、進学校(準進学校まで)の校長や教員の尻を叩いている。それによって勤務査定もされる? 一方で、困難校はまた、茶髪0,遅刻0、退学者0など卑近な目標を立てて、競い合っている(競い合わされている)。
 校長などの管理職、一般教員を責めてばかりでは、本当の責任の所在が不明になる。マスコミも、都教委の発表をただオウム返しに記事にするだけではなく、その依って来たる要因にも触れて貰いたい。トカゲのしっぽ切り的発表の提灯記事はやめにして。 
 
 
 
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