おやじのつぶやき

おやじの日々の暮らしぶりや世の中の見聞きしたことへの思い

すみだ郷土文化資料館

2012-12-01 22:01:00 | 平和
 寒空の中でしたが、初めて参観しました。場所は、水戸街道・言問橋の東詰近く。墨田区立小梅小学校の南側にあります。
 せっかくの施設がもったいない。もっと地域やスカイツリー訪問者に知ってもらいたい、という思い。特に、1945(昭和20)年3月10日未明の東京大空襲。当時の悲惨な体験を思い出し、絵によってその状況を描く「常設展示」。
 多くの観光客で賑わう「スカイ・ツリー」から見下ろす、その足下で60年以上の過去にあった下町崩壊の実態を知ることの意味。
 1942(昭和17)年4月18日から始まった東京に対する米軍による空襲。なかでも、1944(昭和19)年11月都下武蔵野町の「中島飛行機工場」を爆撃以後恒常的に「B29」の空襲にさらされるようになって、3月10日東京東部下町地域を襲った「大空襲」。墨田・江東・台東区域を中心に死者・行方不明者10万人以上といわれるほどの壊滅的打撃を受けました。
 また、館内は、他にも古代から現代に至る「隅田川」流域の歴史・文化を学ぶことが出来る展示内容になっています。ただ、スカイツリーの訪問者目当てででしょうか、スカイツリーで地元の活性化、というような狙いがあるのでしょう、隅田川付近の江戸の賑わいを強調し、華やかな情緒と結びつける企画物になっています。
 スカイツリーでも感じましたが、「粋な」(とだけはいえません)江戸文化・情緒からいきなり現代文明・文化に結びつけていくところに違和感を感じます。例えば、ひどい悪臭を放っていた隅田川、それは日本の戦後の経済成長を下から支えていた、流域の多くの大・中・小企業工場の奮闘(苦闘)の歴史でもあったはず。・・・等々不満も残る展示内容でしたが、これだけの建物がひっそりと建っている(感じ)なのは至極残念です。もっとも土日は混んでいたり、平日は小学生や中学生の学習に利用されているのを知らないだけかも知れませんが。
 ぜひ観覧を、と思います。入館料個人100円。
被害地域と描かれたところ対象一覧。
展示内容。
「墨田堤」江戸情緒を音声とパノラマで。
調整中でしたが。
 今年の12月15日~来年2月24日「隅田川の情景―橋と渡し」展が開かれる、とか。この前、同じような目的で下っていった隅田川。改めて確認することが出来そうです。
資料館の正面から見上げる「スカイツリー」。
「佐多稲子旧居跡」。11歳の時長崎から上京、「牛嶋尋常小学校」に転入するが家計を助けるため「キャラメル工場」で働くことになり、5年生の時中退。最近、戦争中に発表した戦争に協力する作品が発掘され、話題になりました。
 この掲示板には、昭和28年当時の「曳舟川」、大正5年頃の「吾妻橋」などの写真が掲載されています。
資料館の東側の通りは「見番通り」。両側には趣深い料亭やお寺が並んでいます。その一角にレンガ塀がありました。「資料館」の外装はレンガです。

交通案内図。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする