友人の森山さんが「らんまん」見てる? おもしろいねと 先日飲んでいる時に言ったのが耳に残っていた。
もう長くNHKの朝ドラを見る習慣がなくなっていたので、そう言われた時点ではこの番組は見ていなかった。
しかしネット上でも評判をよく目にするし、森山さんの言葉も気になるのであるとき録画予約して見てみた。
確かにドラマとしてよく出来ていて面白い。それからほぼ一月たってずっと楽しませてもらっている。
なかでもドラマの中で使われる「土佐弁」がなんとも懐かしく耳にひびき、心地いい。
「おばあちゃん、すまん。いろいろ先生方にも聞いてみたがじゃけんど、今はまだどうにもできんき」
「天寿がありますきのう。ほんじゃき、お互い精いっぱい生きてきましたき」
「大きゅう育つとえいのう」「楽しみじゃのう。いつかこの桜が咲き誇るがか…」「らんまんじゃ」
「おまん(ら)、許さんぜよ 犬よりネコがええねや 命の力に満ちちゅう」。
阿智胡地亭は土佐の高知県に住んだことはないが 社会人になった時、坂本龍馬が脱藩して山を越えた隣の伊予の愛媛県で2年半暮らした。
その工場勤めの間、会社で職場で飲み屋で土地の越智さんや白石さん、青野さん、曽我部さんなどが喋るのは当然 伊予の国の東部で使われている伊予弁の中の東予弁だった。
「らんまん」で土佐出身の登場人物が喋る土佐弁は 勿論多少の違いはあるが、アクセントと用語が私が2年半聞いていた東予弁とおんなじに聞こえるんよね。
この番組を見ている間 私は「いよいようれしいて かなんわね」
勤めた機械製造会社で自分が所属した事業部門の主要工場が愛媛県にあった。だから設計も製造も調達も 長く30年ほど自分が営業部の人間として
接した社員さん達は愛媛県出身の人が多かった。従い会社員当時は東京に勤務していても大阪支社にいても30年間ほど東予弁の世界にずっと触れていた。
ところで言葉でいえば小学校に入学して3年間学校で洗礼を浴びた北九州の若松弁から、いまも九州なまりに敏感で自分でも多少真似が出来るし
そのご転校した兵庫県尼崎市の塚口で覚えた阪神弁や次に転校した三重県の四日市の小、中学校で覚えた四日市弁はいまも懐かしい。
画像はNHK「らんまん」サイトから引用。