安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

ビンセント・ハーリング SECRET LOVE

2016-08-03 20:36:02 | アルト・サックス

先週の日曜日、池田町にある蕎麦店「安曇野翁」に初めて行きました。自らも蕎麦を打つ友人のYさんから、うまくて好きな蕎麦屋は池田町の「翁」だと聞いていたので、いつか寄りたいと思っていました。駐車場の車はほとんど県外ナンバーで、全国的にも有名なようです。天麩羅などはないシンプルな品揃えで、基本に忠実な蕎麦好きが納得するような蕎麦を打つお店のようでした。古くからのファンも納得のアルバム。

VINCENT HERRING (ビンセント・ハーリング)
SECRET LOVE (Music Master Jazz 1993年録音)

   

ビンセント・ハーリング(as)は、ナット・アダレイ・グループに参加したことで、知られるようになったと思うのですが、キャノンボール・アダレイと彼のグループが好きだった僕は、弟のナットのグループには全く関心を持ちませんでした。したがって、ビンセント・ハーリングのアルバムをたまに聴くのも比較的最近になってからです。

メンバーは、ビンセント・ハーリング(as)、リニー・ロスネス(p)、アイラ・コールマン(b)、ビリー・ドラモンド(ds)。ハーリングが1964年生まれ、ロスネスが1962年生まれと、当時の注目の若手を集めて行われた録音といえます。ハーリングは、キャノンボール・アダレイを、ロスネスは、マッコイ・タイナーやマルグリュー・ミラーを想わせるところがあります。

曲は、有名スタンダードとジャズ・オリジナルです。「Have You Met Miss Jones?」(ジョーンズ嬢にあったかい)、ジョン・ルイス作「Skating In Central Park」、「Secret Love」、アントニオ・カルロス・ジョビン作「If You Never」、「Autumn Leaves」(枯葉)、「My Foolish Heart」(愚かなり我が心)、マイルス・デイヴィス作「Solar」、ビリー・ストレイホーン作「Chelsea Bridge」、ケニー・バロン作「And Then Again」の全9曲。ジャズ・オリジナルもメロディのいいものが多く、飽きません。

ビンセント・ハーリングとロニー・ロスネスを中心とした溌剌とした演奏が楽しめます。ハーリング(as)のアルトがふくよかな美音でフルに鳴っています。そういった特徴は、「Have You Met Miss Jones?」や「Secret Love」あたりでよく出ていて気持ちよく聴けました。ロスネス(p)のプレイは、テンポが速くなると手数が多くうるさくなる傾向なので、ミディアムテンポの「Have You Met Miss Jones ?」あたりが僕にはよかった。ベースやドラムスも張り切っている様子です。

【安曇野翁】

住所:長野県北安曇郡池田町大字中鵜3056-5
電話:0261-62-1017
営業:AM11:00~PM3:00  蕎麦がなくなり次第終了。 定休:毎週月曜日・第三火曜日
お店のホームページ:azuminookina

   

   

田舎蕎麦が人気があって、早く売り切れていました。

   

   

   

天気がよくなくて見えませんが、お店からは北アルプスが望めます。