エリック・アレキサンダー(ts)を聴きたくて、小林陽一さんのグッドフェローズの日本最終公演に東京TUCへ出かけました。また、先日、CDを聴いたところ、ヴィンセント・ハーリング(as)も楽しみになってきて、期待をして会場へ向かいました。 早めに着いたので、前列から2つめの席を確保できたので、音とともに指使いまで見ることができました。
(メンバー)
エリック・アレキサンダー(Eric Alexander/ts)、ヴィンセント・ハーリング(Vincent Herring/as)、田窪寛之(pf)、金森もとい(b)、小林陽一(ds)。
(曲 目)
(第1セット)
1. Simple Pleasure (シダー・ウォルトン作)
2. Here's That Rainey Day
3. The Bee Hive (ハロルド・メイバーン作)
4. My Grown-Up Christmas (曲名は多分。アレキサンダーのフューチャーナンバー)
5. エディ・ハリス(エリック・アレキサンダー作)
(第2セット)
1. 不明
2. 不明
3. Strike Up The Band (多分、違ったような気もします)
4. 不明(バラード、エリントンか誰かの曲。ハーリングのフューチャーナンバー)
5. Cool Struttin'
6. Sukiyaki (上を向いて歩こう)
久しぶりにジャズの醍醐味、楽しさを堪能したライブです。ハードバップからの流れを受け継ぎ、スイングしてグルーヴ感もある演奏の連続に久しぶりに興奮しました。MCは、ヴィンセント・ハーリングがやっていて、楽しい司会ぶりでした。もっとも、僕は意味がほとんどとれなかったのですが(笑)。
そのハーリングですが、演奏はすごいの一言で、一気にファンになりました。とにかく楽器の鳴りがよく、美しいトーンです。アルトがこんなにきれいなサウンドだったのかと感激。自然につながるフレーズで、グルーヴィーなところもあり、僕にはフィットしました。
アレキサンダー(ts)は、ジョー・ヘンダーソンばりの繰り返しフレーズを多用していましたが、僕はそれが嫌いなので、そのことを除けばサウンド、スピードとやはりさすがでした。ことに、バラードの「My Growun-Up Christmas」は、構成が優れている上に、次から次へとフレーズが出てきて、うっとりさせられました。
リズム陣も、小林陽一さんの小技を用いた変化に富んだドラミングが楽しく、ピアノとベースの二人も熱演をしていて、ジャズらしいサウンドが聴こえていました。また、編曲の方も、ボッサあり、ジャズロックありと、4ビート以外にも変化をつけていました。
曲目は、「Here's That Rainey Day」や「Cool Struttin'」など適度に有名ジャズオリジナルやスタンダードが入り、メロディがはっきりしたものが多くて、ありがたかった。ただ、1セット目は最後に小林さんが曲名を言ってくれたので、ほぼわかりましたが。2セット目は、それがなかったので、残念ながらほとんどわかりませんでした。
長野県内での公演はなかったので、このライブのために東京までわざわざ出かけましたが、出かけた甲斐がありました。