太陽の力が強いせいなのか、今年の夏は夕方まで暑さが全く減じません。安曇野市でも同じですが、家の窓を開けておくと、夕方や朝はいくらか涼しい風が入ってくるのが救いです。それでも、とにかく暑いので、冷たい飲み物がほしくなり、安曇野市の自宅から車で2~3分のところに「セブンイレブン」があるので、そこのアイスコーヒーを買ってきて飲んでいます。「Somethin' Cool」(なにか冷たいもの)が代表作ですが、こちらもジューンの傑作。
JUNE CHRISTY (ジューン・クリスティ)
THE INTIMATE MISS CHRISTY (Capitol 1962年録音)
お正月休みには、昔からの愛聴盤を聴いていますが、夏のこの時期もそうしようと、レコードを20枚程度棚から抜き出しました。ヴォーカルでは、このクリスティやクリス・コナー、アン・リチャーズといったスタン・ケントン楽団で活躍した人のものが主です。ジューン・クリスティのアルバムは何か取り上げたつもりでいたのですが、今回初めて記事にしました。
メンバーは、ジューン・クリスティ(vo)に、伴奏がバド・シャンク(fl)、アル・ヴィオラ(g)、ドン・バグレー(b)。ギターだけの伴奏で歌っている曲もあり、タイトルに相応しい室内楽的編成です。クリスティには、スタン・ケントン(p)の伴奏だけで歌ったアルバムもありますが、シンプルな伴奏でもアルバムの録音ができ、しかも出来がよいのは実力のある証左だろうと思います。
曲は、「Spring is Here」、「Fly Me to The Moon」(月へ飛ぶ思い)、「I Fall in Love Too Easily」(惚れっぽい私)、「Time After Time」、「The More I See You」、「Don't Explain」、「It Never Entered My Mind」、「You're Nearer」、「Misty」(ミスティ)、「Suddenly It's Spring」、「I Get Along Without You Very Well」、「Ev'ry Time」の12曲。スタンダードの名曲ばかりですが、ちょっと珍しいのは「You're Nearer」でしょうか。
目の前で歌ってくれているような親近感を覚える作品。ジューン・クリスティは、ビッグバンド出身なだけに豪快にスイングするイメージが強いのですが、バラード中心のしっとりとした歌も素晴らしくて、モダンでクールです。オリジナルLPをかけていますが、日本盤LPのライナーノート裏面に歌詞が載っているので、それを読みながら聴いています。歌詞を付けてくれているのは、ありがたい。「Spring is Here」、「Fly Me To The Moon」、「It Never Entered My Mind」、「Misty」など、いい歌と演奏ばかりです。