安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

グラント・グリーン STREET OF DREAMS

2016-08-28 09:22:24 | ギター

最近、お昼休みなどにタリーズやスターバックスといったコーヒー店に出かけています。長野駅近くのタリーズに行くことが多いので、初めてプリベイド・カードを3千円分購入しました。それを使えば、320円のアイスコーヒーが10円引きの310円になるので若干お得感があります。プリペイドは前払いなので敬遠していたのですが、使い始めると便利ですし、タリーズはBGMがジャズなので、いいとしました。昼下がりに似合いそうなギターを。

GRANT GREEN (グラント・グリーン)
STREET OF DREAMS (Blue Note 1964年録音)

   

グラント・グリーン(g)は、多くのリーダー作を残していて、アメリカでも人気があったことをうかがわせます。サイドメンとして参加したアルバムも多く、シングルトーンでブルースに根差したフレーズをたんたんとつづっていくプレイはかっこいいです。このアルバムは、珍しい楽器編成で、初め出てくるサウンドの想像がつかなかったのですが、聴いてみるといつものグリーン節を楽しむことができます。

メンバーは、グラント・グリーン(g)、ボビー・ハッチャーソン(vib)、ラリー・ヤング(org)、エルヴィン・ジョーンズ(ds)。グリーン、ヤング、ジョーンズの組み合わせでは、「Talkin' About」(Blue Note)などがありますが、そこにボビー・ハッチャーソンのヴァイブが加わることによって、サウンドに厚みと色彩感が出ています。ブルーノートレーベルならではの豪華な顔ぶれです。

曲は、シャルル・トレネ作「I Wish You Love」、ジェローム・モリス作「Lazy Afternoon」、ヴィクター・ヤング作「 Street Of Dreams」、Josef Myrow作「 Somewhere In The Night」の4曲。原曲がシャンソンの「I Wish You Love」は、最近もジャズヴォーカルで取り上げられます。また、他の3曲も曲想が穏やかな佳曲が選ばれています。

全体にミディアムテンポで緩やかなグルーブ感が漂っているアルバム。最初の「I Wish You Love」では、ヤング(org)のオルガンサウンドをベースに、グリーン(g)がイントロを経て、イン・テンポでテーマのメロディを弾き始めると同時にハッチャーソン(vib)のヴァイブが被さってきますが、この冒頭の部分は楽器編成を生かしていて思わず微笑が浮かびます。その気分のまま最後のトラックまで聴きとおせ、ヤング(org)やハッチャーソン(vib)も寛いだプレイをしています。加えて、エルヴィン・ジョーンズ(ds)の細やかなプレイも光っています。

【タリーズプリペイドカードと長野アイビースクエア店】