安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

ジョン・ジェンキンス JOHN JENKINS

2016-08-14 09:31:15 | アルト・サックス

車で長野市から高崎市へ向かう途中、上信越道の東部湯の丸サービスエリアで休憩。ここの食堂は、ソフトクリームの品揃えが豊富で、長門牧場産の原料を用いたものや、葡萄の巨峰や蕎麦の味のものを売っています。今回は、巨峰にしましたが、色といい味といい、爽やかさがあって、猛暑のなか、これ以上ない美味しさでした。これ以上ないミュージシャンが揃っているアルバム。

JOHN JENKINS (ジョン・ジェンキンス)
JOHN JENKINS (Blue Note 1957年録音)

   

ブルーノートレーベルで、リーダー作を一枚録音したジョン・ジェンキンス(as)ですが、ジャッキー・マクリーン(as)と共演した「アルト・マッドネス」(Prestige)など他のレーベルにも録音を残しています。チャーリー・パーカーからの影響と、ブルージーさが色濃い演奏は、もっと活躍してもよかったと思わせるものですが、彼は1957年の録音だけで消えてしまいました。

サイドメンの人選がよく、トータルとして楽しめます。メンバーは、ジョン・ジェンキンス(as)、ケニー・バレル(g)、ソニー・クラーク(p)、ポール・チェンバース(b)、ダニー・リッチモンド(ds)。ジェンキンスは、マクリーンに似たところがあり、バレルとクラークとの組み合わせも相性がよいようです。

曲は、ジェンキンス作が3曲で「Motif」、「Sharon」と「Chalumeau」、ケニー・バレル作「Blues Fro Two」、スタンダードの「From This Moment On」と「Everyting I Have is yours」の6曲。早めのブルースが多いですが、「Everything I Have is Yours」はバラードでじっくりとやっています。

名盤とは言われないかもしれませんが、ブルーノートらしい内容で、ジャケットも印象的なので、LPで手元に置いてあります。ジェンキンス(as)は力強いサウンドで、ややぶつ切れのフレーズを吹いていますが、潔くてハードバップらしいです。バレル(g)のホーンライクなプレイ、クラーク(p)の重いタッチが生きている「Chalumeau」や「Blues for Two」、それに、短いイントロから突然テーマがスタートする「From This Moment On」が気に入っています。

【上信越自動車道 東部湯の丸サービスエリア上り線】

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