先日、群馬県の磯部温泉で、お土産に磯部煎餅を買いました。小麦粉と砂糖などを原料とした薄くて軽いお菓子ですが、子供の頃にこの煎餅をたまに食べた記憶があります。磯部温泉へ誰かが行っているとも思えないので、近くのお店で売っていたのだと思います。美味しかったという記憶はありませんが、今回食べてみると、ほんのり甘く、口当たりもよく、結構美味しく感じました。趣味嗜好は年齢とともに変化する一例でしょうか。スイングするジャズが好きなのは変わりません。そんなアルバムを。
BEN JANSSON (ベン・ジェンセン)
SWEETIE PIE (PKO 2006年録音)
1月下旬に札幌へ行った際に、歌手のMIZUHOさんのコンサートを聴いたのですが、そのバンドの一員としてベン・ジェンセン(ts)が加わっていました。その時の音色やフレーズが、レスター・ヤングやスタン・ゲッツをちょっと思わせるようなものだったので、彼のことを調べました。現在は札幌在住ですが、米国での実績がある方で、2枚のリーダー作があったので、とりあえず1枚目を入手しました。
メンバーは、 ベン・ジェンセン(ts)、ランディ・ナポレオン(g)、リック・ロウ(p)、Paul keller(b)、Pete Siers(ds)。アメリカのミシガン州Ann ArborのFirefly Clubにおけるライブ録音です。Ann Arbor(アナーバーまたはアン・アーバー)は、デトロイトに近い町で、ミシガン州立大学やドミノピザ本部があることで知られているそうです。ランディ・ナポレオンは、クレイトン=ハミルトンORCHに参加するなど、名の知れたギタリストです。
曲はジェンセンのオリジナルとスタンダードです。彼のオリジナルが「Pat's Blues」、「Sweetie Pie」と「Tenor For Two」、セロニアス・モンクの「Hackensack」、スタンダードの「How Long Has This Been Going On?」、「I'll Remember April」(四月の想いで)、「Young At Heart」、「My Ideal」、「Strike Up The Band」の全9曲。「Tenor for Two」のTwoとは、ズート・シムズとアル・コーンで、彼らに捧げた曲。
スイングして、寛いで、グルーヴィーな、僕の好みにあったライブアルバム。ベン・ジェンセンの柔らかいサウンドのモダンスイング系テナー、ランディ・ナポレオンのウェスやバレルを髣髴とさせるギター、ニック・ロウの明るめピアノと、名手が揃ったという感じです。各人のソロが楽しく、ニック・ロウ(p)が「Four Brothers」を引用している「Pat's Blues」、スローテンポの「How Long Has This Been Going On?」や「Young at Heart」、ブルージーで暖かな「Tenor for Two」、豪快な「I'll Remember April」などかなり楽しめます。
【Ben Jansson ホームページ】
経歴やライブのスケジュールなどが掲載され、更新もアップデートです。3年間札幌に住んでいて、活動を行っていますが、この2017年の春から夏にかけて、リーダーアルバムが2作リリースされる予定です。ベン・ジェンセンが札幌にいるうちにリーダーライブを聴いてみたい。
【磯部煎餅】
群馬県安中市の日帰り温泉施設「恵みの湯」の売店コーナーで売っていた磯部煎餅。一袋買ってきました。
薄くて軽い煎餅なので、歯の弱い人でも大丈夫です。煎餅といってもサクサクして柔らかい。