少し前ですが、東京へ出張の際に、長野駅の新幹線改札口の正面にある「BECK’S COFFEE SHOP」に入ったのですが、店内は外国の方が半分くらいを占め、聴こえてくる言葉も英語、ドイツ語、フランス語などで、ヨーロッパのカフェにいるようでした。スキーやスノボのお客様が主だと思いますが、観光・旅行で来ていただけるのはありがたいことです。ヨーロッパで演奏し、録音も多いドルフィーですが、これは本国での録音。
ERIC DOLPHY (エリック・ドルフィー)
FAR CRY (NEW JAZZ 1960年録音)
クラシックのオーケストラのコンサートも好きで、たまに出かけて行きますが、弦の合奏に加え、最近は木管や金管の響きに魅入られることも多くなりました。ジャズ・コンボの場合は、音色は限られていますが、エリック・ドルフィーの場合は、彼一人だけのフロントでもサウンドの豊かさ、面白さが感じられます。このアルバムもそんな一枚です。
メンバーは、エリック・ドルフィー(as, bass cl, fl)、ブッカー・リトル(tp)、ジャッキー・バイア―ド(p)、ロン・カーター(b)、ロイ・ヘインズ(ds)。メンバーは、よく知られた人ばかりなのが壮観です。ドルフィーとリトルは、ジャズクラブの「ファイブ・スポット」におけるライブ録音がありますが、これが初顔合わせです。
曲は、ジャッキー・バイア―ド作「Mrs.Parker of K.C」と「Ode to Charlie Parker」、ドルフィー作「Far Cry」と「Miss Ann」、マル・ウォルドロン作「Left Alone」、スタンダードの「Tenderly」、「It's Magic」の7曲。リトルの加わっているのは、4曲目までで、「Left Alone」とスタンダードの2曲はカルテットによる演奏です。フルートで演奏する「Left Alone」を聴くことができます。
昔からの愛聴盤で、レコードで聴いています。B面を聴くことが多く、「Miss Ann」ではドルフィーのアルトがアグレッシヴですが、フルートによるバラード「Left Alone」、無伴奏アルト・サックスソロの「Tenderly」、バスクラリネットで変幻自在な表現をしている「It's Magic」とリラックスしていて、しかも、味わい深い演奏が続きます。A面では、ドルフィーのフルートソロやバイア―ド(p)のピアノソロも入る「Ode to Charlie Parker」が、チャーリー・パーカーへの思慕の念が感じられて、忘れられない演奏。
【BECK'S COFFEE SHOP 長野】
新幹線改札口から「BECK'S COFFEE SHOP」を撮影。中央に立っている二人も外国の方です。
モーニングサービスのセット。
店内。手前すぐ左の女性も外国の方で、列車の表示板まで写真左側のテーブルはすべて外国の方でした。この後、お子さん連れの外国の方数人が入ってきて、この一画は、ヨーロッパのようになりました。東京ならともかく、長野では珍しい光景でした。
車両基地から走ってくる「あさま」の先頭車両を撮るつもりだったのですが、ボケていて見逃してしまい、これは最後尾の車両です。