2月8日(水)は所用で東京へ行ったのですが、帰りに御茶ノ水NARUで鈴木央紹(すずきひさつぐ)の演奏を聴きました。大野雄二ルパンティックシックスが行った昨年の上田公演を聴いた際に彼のテナーソロがよかったので、リーダーライブに立ち寄ったものです。
(メンバー)
鈴木央紹(ts)
萩原 亮(g)
佐藤”ハチ”恭彦(b)
原 大力(ds)
(曲 目)
(第1ステージ)
4曲演奏されましたが、3曲目のバラードの「Bewitched」しか曲名はわかりませんでした。
(第2ステージ)
2曲目までしか聴けませんでしたが、2曲目は、ベースをフューチャーした「A Sleepin' Bee」でした。
ジャズ・インプロヴィゼーションを体感できるライブでした。ハードバップでもなく、コルトレーンでもなく、リー・コニッツとかウォーン・マーシュなどレニー・トリスターノ派の音楽を想起させた鈴木央紹の演奏で、静かな興奮を覚えるステージでした。6曲聴いただけですが、ビートは、オーソドックスなフォービートで、テンポはミディアムテンポ以下でした。このあたりもそういった印象に結びついています。
曲名は僕がわかったものだけ記載しました。本人のMCは早口で何をしゃべっているのかよくわかりませんでしたが、そもそも曲名はどうでもよく、各人のインプロヴィゼーションを聴くものかもしれません。鈴木央紹(ts)のソロは、反復フレーズやクリシェ(お決まりのフレーズ)のない真っ向勝負のものでした。
ギターの萩原亮については、同じような構成が続くところはありましたが、スイングした好演でした。ただ、音色が高音に偏っているので、僕にはきつく音色は好みではありません。ベースの佐藤恭彦は、ことに、フューチャー曲の「A Sleepin' Bee」において、メロディやソロを美しく演奏してくれて良かった。
鈴木央紹は、コードレストリオというグループもやっていて、今日の演奏からもコードにとらわれない音楽を目指しているように思えました。僕にとっては、それは緊張するタイプの音楽なので、いつも聴きたいわけではありませんが、こういったスリルの感じられる濃密なジャズもたまによいです。第2ステージの途中、泣く泣く北陸新幹線最終に乗るためにお店を後にしました。
【鈴木央紹ホームページ】
【御茶ノ水NARUホームページ】