小山実稚恵さんのピアノリサイタルが近くであったので、でかけてきました。
(出 演)
ピアノ:小山実稚恵
小山さんのプロフィールは次のとおりです。
(曲 目)
W. A. モーツァルト:J-P. デュポールのメヌエット主題による9つの変奏曲 ニ長調 K.573
F. シューベルト:即興曲集 D935 Op.142
1 ヘ短調、2 変イ長調、3 変ロ長調、4 ヘ短調
〈休 憩〉
L. V. ベートーヴェン:ピアノソナタ第31番 変イ長調 Op.110
F. ショパン:ノクターン第13番 ハ短調 Op.48-1
F. ショパン:アンダンテ・スピアナートと華麗な大ポロネーズ 変ホ長調 Op.22
(以下アンコール曲)
F. ショパン:マズルカ第45番 イ短調 Op.67-4
F. ショパン:ノクターン 変ホ長調 Op.9-2
F. ショパン:ワルツ第1番変ホ長調Op.18 「華麗なる大円舞曲」
(感 想)
小山実稚恵(p)さんは、協奏曲の独奏者としては3回聴いたことがあったのですが、ソロとしては初めてでした。協奏曲では曲想にあった堅実な演奏をするというイメージだったのですが、今回のリサイタルでは迫力満点のスケールの大きな演奏が続いたので、ちょっと驚かされました。
ことに、シューベルトの即興曲集では、情熱の限りを尽くすという言葉を連想するような激しく燃えるような演奏だったので、この曲に対するイメージも変わりました。4番での低音部の音の響かせ方は、デモーニッシュ(悪魔的)なものを感じさせるほどでした。
ベートーヴェンのピアノソナタ第31番も同様な感想を抱き、第1楽章は叙情も流れていましたが、第3楽章では低音を鳴らしきっていました。ショパンの曲では旋律を浮きただせて曲の美しさを引き出していて、アンコール曲も含めてポピュラーなナンバーが並んだこともあり、楽しく聴かせていただきました。
【参考に聴いたCD】
フリードリヒ・グルダ(p)の演奏で、ベートーヴェンのピアノソナタ第31番を聴きました。