昨年初めて聴いて良かったので、信州国際音楽村ニューイヤーコンサートに出かけてきました。回数を重ねて今年(2020年)で9回目だそうです。
(出 演)
ヴァイオリン:長原 幸太 (読売日本交響楽団コンサートマスター)
ヴァイオリン:佐久間 聡一 (広島交響楽団第一コンサートマスター)
ヴィオラ:鈴木 康浩 (読売日本交響楽団ソロ首席ヴィオラ奏者)
ヴァイオリン・ヴィオラ:石塚海斗(大阪フィルハーモニー第1ヴァイオリン奏者)
チェロ:上森 祥平 (ソリスト)
チェロ:奥泉 貴圭 (ソリスト)
コントラバス:山崎 実(東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団首席コントラバス奏者)
フルート:梶川 真歩(NHK交響楽団フルート奏者)
フルート:佐藤 友美(読売日本交響楽団契約団員)
チェンバロ:鈴木 槙崇
ブランデンブルク協奏曲第4番の演奏写真。
(曲 目)
J. S. バッハ/ブランデンブルク協奏曲 第5番
J. S. バッハ/ブランデンブルク協奏曲 第4番
(休 憩)
J.シュトラウスⅡ / 喜歌劇「こうもり」序曲
J.シュトラウスⅡ/ 爆発ポルカ
ヨーゼフ・シュトラウス/ 鍛冶屋のポルカ
ヨーゼフ・シュトラウス/ ポルカ 憂いもなく
J.シュトラウスⅡ / 芸術家の生活
J.シュトラウスⅡ / 美しき青きドナウ
J.シュトラウスⅡ / ポルカ・シュネル「雷鳴と稲妻」 (アンコール曲)
シュトラウス一家の作品の編曲は、佐々木絵里さんによるもの。
(感 想)
ニューイヤーコンサートらしく手作り感があって楽しく、演奏内容も充実し、明るい気持ちになった演奏会でした。昨年までは、ベートーヴェンの交響曲を佐々木絵里さんの編曲によって順次演奏していたのですが、本年は事情によりそれができないので、バッハのブランデンブルク協奏曲になったそうです。
前半は、ブランデンブルク協奏曲を第5番、第4番の順に演奏しましたが、長原さんのヴァイオリンの美音、チェンバロの鈴木さんのソロ、フルート二人と弦楽器のアンサンブルと、それぞれ印象的で愉悦感を味わい贅沢な気分になりました。
後半は、シュトラウス一家の音楽で、長原さんのMCも含めて、寛いだ雰囲気でした。「爆発ポルカ」では、最後に長原さんの息子さんが大太鼓を打ち、ゲストとして参加しているフルートの梶川さん、佐藤さんも「鍛冶屋のポルカ」では演奏に加わるなど、和やかなムードでした。
特に「こうもり」序曲や「芸術家の生活」がテンポや旋律の歌わせ方がよくて、とても楽しめました。チェロの上森さん、奥泉さん、ヴィオラの鈴木さんの中低音域の響きも堪能できました。来年も是非出かけます。
「こうもり」序曲の演奏時の配置。
「爆発ポルカ」の最後に大太鼓を叩いた長原さんの息子さんが見えます。
「鍛冶屋のポルカ」では、フルートの二人が打楽器を担当。
「ポルカ 憂いもなく」では踊りも披露。
ブランデンブルク協奏曲第5番におけるコンマス長原さんの熱演。
信州国際音楽村ホールこだま
当日の浅間山方面。
本日の演奏会が良かったので、余韻に浸ろうとカール・シューリヒト指揮チューリッヒ・バロック・アンサンブルによるブランデンブルク協奏曲の演奏(DENON製のSACD コンサートホール音源)を自宅で聴きました。