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安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

カーティス・フラー「SOUTH AMERICAN COOKIN'」と小布施ワイナリーのワインの話題

2020-01-12 20:03:17 | トランペット・トロンボーン

先日、中野市、須坂市方面に行く用事があったので、帰りに小布施ワイナリーに寄ってみました。自社農場で収穫された葡萄を使い、自社で生産しています。小布施の民家が並ぶ地区にあるワイナリーは規模は小さいですが、風格のあるたたずまいでした。自宅用にワインを購入しましたが、このワインを飲みながら聴いたアルバム。

CURTIS FULLER (カーティス・フラー)
SOUTH AMERICAN COOKIN' (EPIC 1961年録音)

   

カーティス・フラー(tb, 1934年生)は、1959年からベニー・ゴルソンとのジャズテット、続いて1961年から65年までアート・ブレイキーとジャズメッセンジャーズへ参加していますが、その時期に飛びきりのアルバムをいくつか録音しています。これもその一枚で、有名盤です。

メンバーは、カーティス・フラー(tb)、ズート・シムズ(ts)、トミー・フラナガン(p)、ジミー・メリット(b)、デイブ・ベイリー(ds)。1961年にフラーは、ブラジルをはじめとした南アメリカへ楽旅して、そこからこのタイトルとなったものです。シムズ、ベイリーもその楽旅に参加しています。

曲はスタンダードです。「Hello Young Lovers」、「Besame Mucho」、「Willow Weep For Me」、「One Note Samba」、「Wee Dot」、「Autumn Leaves」(枯葉)の6曲。「Besame Mucho」と「One Note Samba」は、フラーが南米の音楽に関心を持ったので収録されたようです。

リラックスして最高に愉しいアルバム。カーティス・フラー(tb)はじめ、ズート・シムズ(ts)、トミー・フラナガン(p)が好演しています。「Besame Mucho」は、アート・ペッパー(as)やデイブ・パイク(vib)の演奏が知られていますが、このフラーの演奏も忘れられません。シムズとフラーががメロディを分け合う「Autumn Leaves」もシムズ(ts)の哀調を帯びたソロやフラナガン(p)の音の強弱を調整しながらの繊細なソロと聴きどころたくさん。フラー、シムズがハードにブローする「We Dot」もあるしで、繰り返し楽しみました。

【小布施ワイナリー】

ホームページ:obusewinery

ワイナリーは細い道路に面しています。

樽が目印で、ここを奥に進みます。

中庭があり、最も奧が販売店になっています。中は撮影禁止です。

   

購入したワイン。

セパージュ・ヨーロピアン2016という品物です。

ラベル裏面の解説。

   

安曇野市の自宅で、お酒が好きだったズート・シムズのレコードの前に置いてみました。これから、彼も参加したカーティス・フラーの「South American Cookin'」を聴きます。