今年用のカレンダーをいくつか使っていますが、前橋市のジャズ喫茶「木馬」のものはジャズピアニストが10人並んだ写真が使われていて、使うというよりも飾ってあります。便利なのはSBC信越放送のもので、3ヶ月分を一度に見ることができます。手の指がジャケットに写っているアルバムを。
GEORGE ADAMS (ジョージ・アダムス)
HAND TO HAND (SOUL NOTE 1980年録音)
正確には、ジョージ・アダムス(ts, fl 1940~92年)とダニー・リッチモンド(ds, 1935~88年)の二人がリーダーのアルバムです。二人の共通点は、チャールズ・ミンガスのバンドに在籍していたことで、他のメンバーもミンガスと共演歴があり、ソロが次々と続くところなどはミンガスバンドを連想させます。
メンバーは、ジョージ・アダムス(ts, fl)、ジミー・ネッパー(tb)、ヒュー・ローソン(p)、マイク・リッチモンド(b)、ダニー・リッチモンド(ds)。ピアニストとして、ヒュー・ローソンが参加していて2曲も提供しているのが、目を惹きます。
曲は、参加ミュージシャンのオリジナルです。ヒュー・ローソン作が2曲で「The Cloocker」と「Joobubie」、ジョージ・アダムス作「Yamani's Passion」、ダニー・リッチモンド作「For Dee J.」の4曲。「Yamani's Passion」は美しい旋律のバラードで、ハードなイメージのあるジョージ・アダムス作とはちょっと意外です。
ジョージ・アダムスやネッパー、ローソンらの熱いソロが楽しめる痛快ジャズアルバム。「The Cloocker」ではアップテンポのタイトなリズムに乗ったアダムス(ts)やローソン(p)のソロが小気味よい。「Yamani's Passion」では、アダムス(ts)が多彩なサウンドで吹いていてクールな一面も印象的。アダムスがフルートを吹くボッサリズムで快活な「For Dee J.」、ブルージーでローソンのマッコイ・タイナーを連想させるプレイも聴ける「Joobubie」と表現の豊かさが感じられます。
【2020年木馬のものなど使っているカレンダー】
ジャズ喫茶「木馬」のカレンダー。日付は4月から来年3月までです。
10人のピアニストが一同に会した写真。木馬のマスターの撮影です。すごい顔ぶれ。
SBC信越放送のカレンダー。
JANISのカレンダー。山岳風景です。
6月の写真。グリーンシーズンの白馬三山です。出かけたくなります。
ジョージ・アダムスの「HAND TO HAND」を聴いているところ。右端のヴォーカルアルバムはナンシー・ウィルソンのもの。左端に、木馬カレンダーに登場するレイ・ブライアント、その右にやはり登場しているトミー・フラナガンのアルバムを飾ってみました。