例年のこの時期、長野県文化振興事業団などの主催でベートーヴェン「交響曲第9番」の演奏会が、長野市で開催されますが、今年は、コロナ禍の影響で違うプログラムになったので、初めて聴きに行きました。
(出 演)
指揮:梅田俊明
ホルン:田中沙弥
ソプラノ:西本真子
メゾ・ソプラノ:金子美香
テノール:糸賀修平
バリトン:近藤 圭
管弦楽:東京交響楽団
指揮者の梅田俊明人さんは、1984年桐朋学園大学音楽学部卒業、研究科修了後、86年よりウィーン国立音楽大学指揮科に留学。帰国後、仙台フィル、神奈川フィルの指揮者などを歴任し、国内主要オーケストラと共演を重ねている。ホルンの田中沙弥さんは、長野県飯田市出身、桐朋学園大学卒業。現在、富士山静岡交響楽団ホルン奏者。
(曲 目)
R. シュトラウス/ ホルン協奏曲 第1番 変ホ長調 作品11
〈休憩〉
W.A. モーツァルト / オペラ「魔笛」より 序曲
W.A. モーツァルト / オペラ「魔笛」より おいらは鳥刺し
ロッシーニ / オペラ「チェネレントラ」より 必ず彼女を見つけ出す
サン=サーンス / オペラ「サムソンとデリラ」より あなたの声に私の心も開く
ヴェルディ / オペラ「イル・トロヴァトーレ」より 静かな夜に
ドニゼッティ / オペラ「愛の妙薬」より 人知れぬ涙
ビゼー / オペラ「カルメン」より ハバネラ
ビゼー / オペラ「カルメン」より 闘牛士の歌
プッチーニ / オペラ「トスカ」より 歌に生き恋に生き
(感 想)
リヒャルト・シュトラウスのホルン協奏曲第1番を聴きたくて出かけたので、まずはこの曲の生演奏が聴けて満足しました。独奏の田中さんですが、出だしの方は、緊張のためかもう一つと思ったのですが、徐々に調子を上げていき、音色もよく、最近の若手奏者は上手だと思わせるものでした。
梅田さんの指揮も、しっかりと合わせるものでよく、東京交響楽団のチェロやヴァイオリンセクションも揃っていい音を出していました。このオーケストラでドビュッシーやラヴェルなどフランス物を聴きたいと思いました。
後半は、オペラの名曲コンサートで、ベートーヴェンの交響曲第9番に出演予定だった歌手により演じられました。それぞれ楽しめましたが、せっかく東京交響楽団が地方公演をしてくれるなら、別の管弦楽曲のプログラムを聴きたかった。
(パンフレット掲載の出演者のプロフィール)
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