二ノ宮知子作「のだめカンタービレ」は、クラシック音楽を扱った漫画で、ドラマや映画になっています。そこに出てくる音楽を演奏する「のだめカンタービレの音楽会」が上田で開催されたので、聴いてきました。
大型スクリーンにイラストや解説が映し出され、原作のストーリーや音楽がわかりやすく楽しめます。
(出 演)
企画・指揮・おはなし:茂木大輔
ピアノ:高橋多佳子
管弦楽:群馬交響楽団
(曲 目)
ショパン / ピアノ協奏曲 第1番 ホ短調 作品11
ショパン / ワルツ第6番「子犬のワルツ」(ソリストアンコール)
〈休憩〉
ブラームス / 交響曲 第4番 ホ短調 作品98
ベートーヴェン / 交響曲第7番(抜粋)(オーケストラアンコール)
(感 想)
5年間かけて続けてきた「のだめカンタービレ:ピアノ協奏曲連続演奏」が、今回で最終だというお話を茂木さんがされ、演奏曲目も原作の最後の部分を再現したものなので、のだめカンタービレの音楽会も終了するのかなと、少し残念に思いながら聴いていました。
というのは、今回の演奏の出来がよいように感じ、ホールの音響がよいせいもあって、曲の細部にわたりピアノと管弦楽を楽しめたからです。高橋さんの独奏は、前に岡谷市で聴いたとき(CDになって出ています)より、ダイナミックで熱い演奏だったように思いました。
茂木さんの指揮は、ピアノ協奏曲の序奏部分や交響曲の全体にわたり、しっかりと音を出していて重厚さが感じられ、交響曲の第3楽章では、トライアングルの音をよく聴くことができ、バランスもとっていて、好感がもてました。心筋梗塞から回復されたとのこと、お元気で続けていただきたいと念願しています。
(出演者のプロフィール)
【あらかじめ聴いたCD】
ブラームス:交響曲第4番 カルロス・クライバー指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(1980年録音)。クライバー指揮によるウィーン・フィルの柔らかで精緻なアンサンブルが素晴らしい。