藤岡幸夫著「音楽はお好きですか?」の続編が12月10日に発売になったので、購入して読みました。前作の「音楽はお好きですか?」に関する記事へのリンクは次のとおり。藤岡幸夫著「音楽はお好きですか?」(敬文舎)
表紙
裏面にある本書の紹介
(著者略歴)
1962年東京生まれ、慶應義塾大学文学部卒業。1993年英国王立ノーザン音楽大学指揮科卒業。1993年英国でデビュー、翌94年、BBCフィルを指揮して「BBCプロムス」に初登場以降多くの海外オーケストラに客演。2000年、関西フィルハーモニーの正指揮者、07年に同フィル首席指揮者、2019年4月から東京シティ・フィル首席客演指揮者。詳しくは、下記のプロフィールをご覧ください。
(感 想)
第1作が好評で、その続編にあたるエッセイ集です。本作は内容が多岐に渡っていますが、語り口も変わらず、面白い本でした。第1作では、教えを受けた先生について語っていましたが、本作でも、サー・ゲオルグ・ショルティのレッスンの様子が出てきて、ショルティの凄さに僕も感銘を受けました。
あまり知られていない曲の紹介もあり、シューベルトのミサ曲第6番変ホ長調、ヴォーン・ウィリアムスの交響曲第5番「田園」など、指揮者ならではの視点から記してあります。また、音楽面で最も面白かったのは、作曲家によるメトロノーム指定は、早すぎるものもあって、参考程度だという話でした。
藤岡幸夫さんは、日本人作曲家の新作を演奏会で多く取り上げています。渡邊暁雄先生の教えを守っているのと同時に、クラシックの聴衆を増やそうという観点からだそうです、本書でも、吉松隆、富田勲、田中カレン、菅野祐悟さんらの名前が出てきます。この取り組みは注目すべきもので、今後もテレビなどで追っていくつもりです。
(本書にある藤岡幸夫さんプロフィール)
(参考 目次)