JR東日本の新幹線車内誌「トランヴェール12月号」は、「文士が求めた、北陸の蟹」と題して、北陸の蟹特集です。室生犀星、徳田秋聲、泉鏡花、開高健という作家が登場していますが、開高健の越前がに愛には驚きました。北陸ではありませんが、北の国からのCDを聴きました。
NICOLAI MAJLAND (ニコライ・マイランド)
LEAVING AND BELIEVING (Gateway 2014年録音)
Nicolai Majland(ニコライ・マイランド)は、デンマークのピアニストで、コペンハーゲン・ジャズフェスティヴァル2021に出演していることはネットで知りましたが、詳細がわかりません。これは、歌手のシーネ・エイが2曲に参加しているので注文したCDです。
メンバーは、ニコライ・マイランド(p)、Jens Kristian Andersen (b)、Michael Dalgas (ds)。シーネ・エイ(Sinne Eeg (vo 3,8))。2014年の録音ですが、今になって日本で販売されたのは、シーネ・エイが入っていることと、2021年録音のマイランドの新作「Wecome」が発売されたためだと思います。
曲目は次のとおり。
1 Far (Nicolai Majland)
2 Feel Good (Nicolai Majland)
3 Spanish Sorrow (Helle Hansen, Nicolai Majland)
4 Fool On the Hill (John Lennon, Paul McCartney)
5 I'll Be Seeing You (Sammy Fain)
6 Leaving and Believing (Nicolai Majland)
7 In Your Own Sweet Way (Dave Brubeck)
8 Alfie (Burt Bacharach)
9 Vårvise (Sebastian)
10 New Song (Nicolai Majland)
ニコライ・マイランドの自作5曲のほか、ビートルズの「Fool On the Hill」、サミー・フェインやデイブ・ブルーベック、バート・バカラック作のスタンダード曲などを収録。シーネ・エイは、「Spanish Sorrow」と「Alfie」を歌っています。
ニコライ・マイランド(p)は、ビル・エヴァンスやキース・ジャレットからの影響をうかがわせる、爽やかで、落ち着きのある静謐な演奏をしていて、北欧のピアニストという感じがします。メロディアスなので聴きやすく、BGMにしてもよいし、なかなか楽しめます。マイランド自作の「Far」や「Leaving and Believing」は親しみやすく、「I'll Be Seeing You」や「In Your Own Sweet Way」というスタンダードもきれいに旋律を歌っていて好感がもてます。シーネ・エイの歌もクールでよく、彼女の歌目当てだけで購入しても良さそうでした。
【JR東日本新幹線車内誌 トランヴェール2021年12月号】
表紙
特集は、北陸の蟹です。室生犀星、徳田秋聲、泉鏡花という金沢出身の作家も蟹が好きで、蟹のことを文章に残しています。それぞれ記念館が設けられていて、金沢に行った際に立ち寄るのも面白そうでした。
作家の開高健は、福井県の蟹が大好きで、絶賛しています。
開高健が何度も滞在した、旅館「こばせ」。左は5代目館主、右上は開高健の夫人から前館主に贈られた形見のシャツ、右下は現在の建物。
旅館「こばせ」には、開高健の色紙が何枚も飾られているそうです。
越前港。漁場に近く、小型船でカニを取るそうです。
(北陸3県の蟹料理マップ)
上から、「金沢おでん・カニ面」(石川県、おでん高砂」、「紅の蟹弁当」(石川県、金沢駅駅弁)、「鉄砲汁」(富山県、魚の駅「生地」、「紅白丼(ベ二ズワイガニと白エビ)」(富山県)。「紅白丼」は、新名物料理だそうで、売り出し中のようです。みんな美味しそうです。
上から、「かにすし」(金沢駅駅弁)、「越前かにめし」(福井県、番匠)、「蟹味噌焼き」(福井県、海の幸食処 えちぜん)。北陸に出かけたくなりました。