1月9日にNHK交響楽団のニューイヤーコンサートが、上田市サントミューゼで開催されたので、聴いてきました。3日のNHKのニューイヤーオペラコンサートに出演した砂川涼子、宮里直樹さんの歌声が楽しみです。
(出 演)
指揮:沼尻竜典
ソプラノ:砂川涼子
テノール:宮里直樹
管弦楽:NHK交響楽団 (コンサートマスター:伊藤亮太郎)
沼尻竜典さんは、1990年ブザンソン国際指揮者コンクールで優勝、以後、世界各国のオーケストラに客演。現在、神奈川フィル音楽監督、びわ湖ホール芸術監督。砂川涼子さんは、日伊声楽コンコルソ第1位など受賞、近年では新国立歌劇場「カルメン」、「愛の妙薬」、「魔笛」などに出演。宮里直樹さんは、第10回東京音楽コンクール第2位、二期会「蝶々夫人」、「トスカ」、「椿姫」などに出演。詳細は下記をご覧ください。
(曲 目)
リヒャルト・シュトラウス / 歌劇「カプリッチョ」より弦楽六重奏(弦楽合奏版)
リヒャルト・シュトラウス / 歌劇「ばらの騎士」組曲
〈休憩〉
ヨハン・シュトラウスⅡ世 / 喜歌劇「こうもり」序曲
ヨハン・シュトラウスⅡ世 / 喜歌劇「ヴェネチアの一夜」より「さあゴンドラにお乗り」(歌:宮里直樹)
レハール / 喜歌劇「ジュディッタ」より「私の唇は熱いキスをする」 (歌:砂川涼子)
ヨーゼフ・シュトラウス / ワルツ「天体の音楽」
レハール / 喜歌劇「ほほえみの国」より「君こそわが心のすべて」 (歌:宮里直樹)
ジーツィンスキー / ウィーン、わが夢の街 (歌:砂川涼子)
ヨハン・シュトラウスⅡ世 / ワルツ「美しき青きドナウ」
レハール / オペレッタ「メリー・ウィンドウ」より二重唱「とざした唇に」 (歌:砂川、宮里)
(感 想)
実は二人の歌手の歌声ばかりが記憶に残り、管弦楽も良かったのですが、そちらはやや印象が薄いものになりました。しかし、コンサートマスターの伊藤亮太郎さんやチェロ首席奏者の辻本玲さんが、とったソロは、サウンドやフレーズが素晴らしく、さすがにN響は実力者揃いだと感嘆。
沼尻竜典さんは、ワーグナーのオペラ「ニーベルングの指環」を取り上げるなど、硬派なイメージがあるのですが、例えば「こうもり」序曲では、曲に合わせて脚まで動かすなど指揮姿も絵になっていて、ニューイヤーに相応しく楽しい指揮ぶりでした。
砂川涼子さんと宮里直樹さんの歌声が聴けて、嬉しい新年のプレゼントになりました。圧巻は、宮里さんが歌ったレハールの「ほほえみの国」より「君こそわが心のすべて」で、声の質が柔らかく、高音まで声が良く出ていました。メリー・ウィドウからの二重唱は、日本語による歌唱が新鮮でした。
(出演者のプロフィール)
(今回の公演は、終演時のカーテンコールは撮影可能でした。携帯がぶれていますが。)
左から、宮里直樹、砂川涼子、沼尻竜典。
【NHK交響楽団ホームページ】
NHK交響楽団/NHK Symphony Orchestra, Tokyo (nhkso.or.jp)
【沼尻竜典ホームページ】
指揮者 沼尻竜典 公式サイト Ryusuke Numajiri, Conductor
【宮里直樹ホームページ】
トップページ/宮里 直樹(テノール)公式サイト (naokimiyasato.com)
(自宅へ戻り、ウィーンフィルのニューイヤー・コンサート1989をCDで聴きました。)
ウィーン・フィル ニューイヤー・コンサート1989。指揮は、カルロス・クライバー。格別です。