先週末、元の職場の関連で、安曇野市明科で懇親会が開かれたので参加してきました。安曇野市在住の、現役、OB合わせて10名ほどが集まりましたが、僕は、週末など安曇野市にいることが多いので、特別に呼んでくれたものです。会場は「高野屋」という蕎麦屋さんでしたが、蕎麦ばかりでなくお刺身や鍋などいろいろな料理が出てきてびっくりしました。懐かしい仕事の話や地域の話で盛り上がりました。穏やかでなんとなく懐かしい演奏です。
IGNASI TERRAZA (イグナシ・テラザ)
IN A SENTIMENTAL GROOVE (Swit Records 2005年録音)

スペインのピアニストだと、テテ・モントリューの名前がすぐ浮かびますが、イグナシ・テラザ(1962年バルセロナ生まれ)も忘れることができません。アンドレア・モティス(vo)のアルバムで伴奏をしていたので名前を覚えましたが、モティスと来日した際に演奏を聴いたジャズ喫茶「木馬」(前橋市)のマスターが、メロディセンスのいいピアニストだと推薦していたこともあって、このCDを入手したものです。
メンバーは、イグナシ・テラザ(P)、Pierre Boussaguet(b)、Jean Pierre Deroiard(ds)。テラザは、テクニシャンだと思うのですが、それをあまり表面に出さず、ゆとりのある演奏をしています。また、ベースとドラムスは全く知らない人ですが、過不足なく、特にベースはランニングなど心地よい。
曲は、スペインのトラディショナルが「El Cant Dels Ocells」、「la Filadora」、「El Desembre Congelat」、テラザの自作が「An Emotional Dance」、「Rain Falling, No Cab」、「Peace Prayer」、フェデリコ・モンポウ(スペインのクラシックの作曲家)作「Canco No 6」(歌と踊り第6番)、スタンダードの「When Your Lover Has Gone」、「Everything Happens To Me」、「Mean to Me」、「Isn't It Romantic?」の全11曲。テラザ自作の「An Emotional Dance」やモンポウの「Canco No6」といった歌謡性に富んだメロディの曲が収録されているのが特徴。
トラディショナル(民謡)の美しいメロディ、テラザやモンポウ作の哀愁漂う曲に加え、演奏も「Everything Happens to Me」などスローで幻想的に弾いていて、しみじみとした味わいを覚えるトラックが多い。トラディショナルの「El Cant Dels Ocells」や「La Filadora」、ボッサリズムで演奏される「An Emotional Dance」、グルーヴィーでテラザ(p)がテクニックのあるところを聴かせる「Peace Prayer」、モンポウの「Canco No 6」といったところが素晴らしい。トリオの3人の息はよくあっていて、ベースソロも入ります。
【イグナシ・テラザ ホームページ】
ignasiterraza.com (元はスペイン語ですが、英語が選択できます。)
自身の経歴には、オスカー・ピーターソン、ウィントン・ケリー、アーマッド・ジャマルから影響を受けたとあります。また、Concertsの項目を見ると、バルセロナを拠点として、スペイン国内はもとより、フランス、ドイツ、香港など自身のトリオやアンドレア・モティス=ジョアン・チャモロ・グループで公演を続けています。
【フェデリコ・モンポ―自作自演集 (BRILLIANT CD4枚組)】
MompouのComplete Piano Worksです。「歌と踊り第6番」を選曲してジャズ化した、イグナシ・テラザ(p)の選曲センスに脱帽。モンポウの音楽もピアノ好きには面白いです。
【高野屋】
住所:長野県安曇野市明科中川手6818-30
電話:0263-62-2142
ホームページ:高野屋(食べログのページです)


JR明科駅のすぐ近くで、南側にアップルランドがあります。高野屋には、馬刺しなど郷土料理もあって、いろいろなものが出てきます。蕎麦は固定ファンが多いお店ですが、宴会やちょっとした飲み会でも使えます。