安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

クリストフ・アルステット指揮 群馬交響楽団演奏会 (2月16日 高崎市群馬音楽センター)

2019-02-18 20:03:52 | 演奏会・ライブ

群馬交響楽団の2月定期は、ドボルザークの交響曲第7番など曲目が魅力的で、小菅優のピアノも聴けるので、久しぶりに群馬県高崎市に出かけてきました。指揮者は、ドイツのクリストフ・アルステットですが、日本では無名に近いかもしれません。

   

(出 演)

指揮:クリストフ・アルステット
ピアノ:小菅 優
管弦楽:群馬交響楽団 

(曲 目)

シューマン / 序曲、スケルツォと終曲 作品52
ベートーヴェン / ピアノ協奏曲第4番 ト長調 作品58

シューマン /  小さな子供と大きな子供のための12の連弾小品 作品85から「夕べの歌」(クリストフ・アルステット(p)&小菅優(p))(小菅優のアンコール曲)

<休憩>

ドボルザーク / 交響曲第7番 二短調 作品70 B.141

(感 想)

クリストフ・アルステットは、ドイツのハイデルベルク出身、ハンス・アイスラー音楽大学で学び、クルト・マズアやピエール・ブーレーズに師事。オペラを中心に実績を積み、2010年にはドイツ・オペラ・アム・ラインの首席指揮者に就任し、チューリッヒ歌劇場、グライドボーン音楽祭などにも登場。ロイヤル・スコティッシュ・フィル、バンベルグ交響楽団などに客演をしているそうです。

アルステットの指揮ですが、煽ったり、テンポが急に動くいったことのない真摯な楽譜に忠実なもののように感じました。最初のシューマンの「序曲、スケルツォと終曲」は、くすんだ音色などシューマンらしさは感じられたものの、初めて聴いた曲ということもあり、よくわからないままに終わりました。

ドボルザークの交響曲第7番は、座った席の位置が理想的で、音の動きがよくわかり、管弦楽の醍醐味を味わうことができました。ヴァイオリンが奏でる弾むようなメロディで始まる4分の6拍子の第3楽章が記憶に強く残っていた曲なのですが、ヴィオラ、チェロが主題を奏でる第1楽章の音の動きを目の当たりにし、そのまま最後まで素晴らしい曲で、感激しました。

交響曲第7番は、アルステットの指揮に加え、群響の演奏もかなりよかったように思いました。ベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番は、ピアノと管弦楽との間に室内楽的なやりとりのある落ち着いた曲ですが、小菅優の音色のきれいさが印象的でした。アンコール曲は、アルステットと小菅さんが、20年前同じピアノ教師についていたことから連弾が行われました。 

【群馬音楽センター】

この10月からは、群響の本拠地が変わるので、このホールを使うのもあと半年くらいでしょうか。

コントラバス型の電話ボックスが面白い。

本日のアンコール曲。


ネイサン・デイヴィス LONDON BY NIGHT

2019-02-17 20:06:12 | テナー・サックス

長野市の自宅のコウヤマキ(高野槙)の樹が大きくなり過ぎて、台風の時など倒れるのではないかと危険を感じることがあるので、造園業者に剪定を依頼しました。先日、下見に来てくれて、上から三分の一程度を刈りはらうことにしました。作業は3月中旬以降ですが、樹は大きくなり過ぎるとプロにお願いするしかありません。その道のプロがロンドンに集まりできたアルバム。

NATHAN DAVIS (ネイサン・デイヴィス)
LONDON BY NIGHT (DIW 1987年録音)

   

ネイサン・デイヴィス(Reeds, 1937~2018年)は、1962年からヨーロッパに移住し、ケニー・クラークの誘いで10年間パリを中心としてで演奏活動を行い帰国しましたが、それ以降も米国とヨーロッパを行き来して活動を行っていました。このアルバムは、出た当時CDを買ったのですが、先日レコードが入手できたので、それを契機として取り上げました。

メンバーは、ネイサン・デイヴィス(ts,ss,fl)、ダスコ・ゴイコヴィッチ(tp)、ケニー・ドリュー(p)、ジミー・ウッド(b)、アル・レヴィット(ds)。「Shades」のみにジャン・トゥーサン(ts)とスタン・ロビンソン(ts)が加わります。僕は、ダスコ・ゴイコヴィッチのファンなので、彼を目当てに購入したのですが、内容がよく一時よく聴きました。

曲は、ネイサン・デイヴィスの自作が3曲で「Noite Em Leblon」、「Riod De Janeiro」と「Dr. Bu」、Carroll Coats作London By Night」、Charles Burchell作「Shades」、作者不詳の「If I Fell」と、スタンダードの「I Thought About You」、「But Beautiful」、「You've Changed」、「Lament」の全10曲。

ネイサン・デイヴィスは、フリーがかったものからフュージョンに近いものまで幅広く対応できるミュージシャンで、いくつかアルバムを持っています。ここではハードバップに特化していて、デイヴィス(ts)とゴイコヴィッチ(tp)がシャッフルリズムに乗って熱演を繰り広げる「Noite Em Leblon」、デイヴィスが黒っぽく深い音色で吹いたバラード「But Beautiful」、ゴイコヴィッチが温かくて美しい演奏をしている「You've Changed」、デイヴィスがフルートを演奏している「London by Night」など、痛快な演奏が楽しめます。

(CDのジャケット)

   

CDは10曲入りです。レコードは8曲。

【2019年2月長野市自宅のコウヤマキ】

コウヤマキ(高野槙)が目立ちます。

   

屋根より高くなってしまいました。

二股になっていますが、早い段階でどちらかを伐採して一本にした方がよいようです。そういうことを知らなかったのでそのままですが、強度は大丈夫とのことで安心しました。

控えめですが、花もあります。


オーディオ・コア(長野県上田市)で3種類のスピーカーを試聴しました。

2019-02-16 20:05:06 | オーディオ

安曇野市の自宅で再生に使っているのは小型のシステムなので、スピーカーをもう少し大きなものに替えたいと考えています。ジャズに加えクラシックを聴くことも多いので、弦楽器の再生がある程度いい感じのものがよいと思っていますが、部屋の規模や予算の制約もあるので、条件に適うものがあるかどうか。

スピーカーの試聴をぼつぼつとしています。先日、以前にCDプレイヤーを購入した上田市の「Audio Core」にふらっとよったところ、3つのスピーカーを聴かせていただきました。どれも素晴らしいのですが、価格面を考えるとにわかには厳しいです。とりあえず試聴の様子です。

   

看板

お店の入口。

まずこれが候補となるのではないかと言われて聴かせていただいた「Bowers & Wilkins 702 S2」。最も手前のものです。

東京で聴いたタンノイのStirlingが、クラシックもジャズもまずまずよかったので、聴かせていただいた「TANNOY Turnberry」。

これもできれば候補に加えてみてくださいといわれて聴いてみた「YAMAHA NS-5000」。スピーカースタンドに乗っているものです。

ダイアナ・クラールのCDとリンダ・ロンシュタットのLPを試聴に使いました。どちらもよい録音です。

試聴室

フォーカルやB&Wの高額なスピーカーが並んでいます。

東京のオーディオショップでスペンドールのClassic 3/5を聴かせてもらいました。小音量でもよい音が出ていて、特に小さい部屋にはかなり適していそうでした。価格的にもなんとかなりそうです。

   

タンノイのStirlingは、東京のオーディオ店で聴かせてもらいましたが、Stirlingは、昔のイメージと異なりレスポンスが早くなっていました。

   

どちらかで試聴したいと考えている「JBL L100 Classic」のカタログ。JBLのものは長野市の自宅で使っていますが、ジャズ系ばかりでなくクラシックもまずまず再生してくれるので、最近発売されたこのスピーカーに関心があります。


スノーシューで北横岳と縞枯山登山(2)【スノーシューでまさかの縞枯山】

2019-02-15 20:08:23 | 登山・ハイキング

スノーシューで北横岳と縞枯山登山の(2)です。(2)では、昼食から縞枯山登山の様子を記します。行程を再度掲載します。

【行 程】

安曇野市自宅発 6:30 → ピラタス蓼科駐車場着 8:00 → ロープウェー乗車 8:40 → 山頂駅着 8:50

(北横岳登山)
登山開始 9:05 → 北横岳ヒュッテ 9:57ー10:07(休憩) → 北横岳南峰 10:20 → 北峰 10:27    
北峰下山開始 10:33 → 北横岳ヒュッテ10:49ー11:01(七ッ池散策) → 山頂駅カフェ 11:40―12:45(昼食)

(縞枯山登山)
山頂駅発 12:55 → 雨池峠 13:18 → 縞枯山山頂 13:47ー13:52 → 茶臼山分岐 14:10 → 五辻 14:30 → 山頂駅 15:02

山麓駅着 15:20 → (レストラン休憩など) → ピラタス蓼科駐車場発 16:00 → 安曇野市自宅着 17:30

【「山のCAFE2237」で昼食】

ロープウェー山頂駅内にある「山のCafe 2237」に入りました。

店内

入口の方を撮影。

カレーと珈琲を注文。水もついてきますが、美味しい水です。

野菜がゴロゴロと入っていて、味も僕の好みにピッタリでした。

朝、蓼科にくる途中で、セブンイレブンに寄っていろいろと買ってきています。その中から「いちごのショコラサンド」をいただきました。

【坪庭~雨池峠】

雨池峠に向けて出発。雨池峠までは平らです。

こちらの方面にも多くの登山者が入っていました。団体の皆さんが多いようでした。

坪庭の一段高いところとの交点にある標識。

こちらの方面も遠くは全く見えません。

このあたりから、木道が設置されています。

縞枯山荘が見えてきました。

縞枯山荘。営業終了になっていました。グリーンシーズンはかなり賑わう山小屋です。

縞枯山荘付近ですが、山荘とは反対側の景色です。山が全く見えていません。

雨池峠に到着。右に折れて、縞枯山へ登ることにしました。

樹林帯の中を行きます。

人数がたいへん多い団体と遭遇。道も狭いので、しばらく後をついていきました。

団体の皆さんは、非常にゆっくりとしたペースで、上っていました。

団体の皆さんが休憩したので、追い越しました。これは追い越した後で撮ったものです。

上が明るくなってきて、もうじき山頂です。

スノーシューでも全く問題なく登れてきました。

山頂に到着。展望がない場所ですが、記念の写真を撮るなど、しばし休憩。

縞枯山から下ります。

稜線歩きで、右方向は開けているはずですが、全く何も見えません。

展望台・茶臼山の方向へ進みます。

左へ行けばすぐ展望台です。岩の上なので、冬は危険だと思い、そのまま通過。

どんどん下りてきます。このへんは岩石が道に出ているところですが、雪のお蔭でそれらが隠れてしまい歩きやすいです。

縞枯山と茶臼山の鞍部にきました。茶臼山もすぐですが、本日は右手に折れて五辻を目指します。

歩きやすい比較的平らな道です。

縞枯山方向。北八ヶ岳らしい景観です。

樹木の間を下って行きます。

五辻に出ました。右折してロープウェイを目指します。

「クマザサ」が見えていて、今年は積雪量は少なそうです。

このあたりから木道が整備されています。雪が覆っていますが、歩きやすい道です。

森林浴展望台です。

展望台から諏訪・茅野方面ですが、近くの樹木しか見えません。

やや上りもありますが、ほぼ等高線に沿った優しい道を行きます。

坪庭に出てきました。

山頂駅のすぐ手前ですが、うっすらとしか見えていません。

ロープウェイ山頂駅に到着。本日は10分間隔の運転なので、あまり待たずに乗車できました。

【山 麓】

まずレンタルショップへ行き、スノーシューを返却しました。

スカイレストランで反省会。珈琲を飲んで休憩です。

ほとんど終わりの時間のためか、お客様は数人いただけでした。

珈琲。

駐車場に停めておいた「ヴェゼル」です。右に写っているのは山梨ナンバーのヴェゼルで、たまたま並んだものです。安曇野市目指して出発しました。

スノーシューの初体験は面白く、また、機構がうまく作ってあって、結構使えるものだと驚きました。またどちらかで使ってみたいものです。


スノーシューで北横岳と縞枯山登山(1)【樹氷の北横岳】  

2019-02-14 20:08:25 | 登山・ハイキング

2月11日に北横岳(標高2,480m)と縞枯山(標高2,403m)に、Aさんと二人とも初体験のスノーシューで登ってきました。スノーシューをレンタルできるピラタス蓼科スノーリゾートで坪庭などを歩くつもりでしたが、坪庭に来てみると山へ登らない手はないと、まず北横岳へ。

北横岳から下りてきて、山頂駅のカフェで昼食。スノーシューで雨池峠から縞枯山への急な登りはどうかと思ったのですが、登ってみたところ大丈夫でした。終日曇りの天気でしたが、樹氷や七ッ池も観ることができ、楽しい一日になりました。歩行時間は4時間15分程度。

【行 程】

安曇野市自宅発 6:30 → ピラタス蓼科駐車場着 8:00 → ロープウェー乗車 8:40 → 山頂駅着 8:50

(北横岳登山)
登山開始 9:05 → 北横岳ヒュッテ 9:57ー10:07(休憩) → 北横岳南峰 10:20 → 北峰 10:27    
北峰下山開始 10:33 → 北横岳ヒュッテ10:49ー11:01(七ッ池散策) → 山頂駅カフェ 11:40―12:45(昼食)

(縞枯山登山)
山頂駅発 12:55 → 雨池峠 13:18 → 縞枯山山頂 13:47ー13:52 → 茶臼山分岐 14:10 → 五辻 14:30 → 山頂駅 15:02

山麓駅着 15:20 → (レストラン休憩など) → ピラタス蓼科駐車場発 16:00 → 安曇野市自宅着 17:30

【ピラタス蓼科スノーリゾート駐車場~坪庭】

(ピラタス蓼科スノーリゾート)

住所:長野県茅野市北山4035-2541 
電話:0266-67-2009(代)
ホームページ:pilatus.jp

山麓駅の前あたりですが、8時ころなので、まだ空いています。

本日の始発8時40分のロープウェーに乗車。坪庭に行こうとする観光客がどっと乗ってきてほぼ満員状態です。

ロープウェーの窓から山麓駅方面。

山頂駅を降りて坪庭です。

レンタルしたスノーシューを装着。アイゼンも持ってきていますし、お湯や食料なども含めて、本日のザックは重めです。

【坪庭~北横岳南峰】

北横岳へ向けて出発。踏み固めてあるので、もちろんアイゼンでも大丈夫そうです。

小高いところへ上って行きます。

振り返って、ロープウェー山頂駅を見たところ。

北横岳への分岐。ここから登山道という位置づけになっていました。

前は全く見えていません。

森の中へ入っていきます。

橋を渡ります。グリーンシーズンなら小川が流れている場所です。

ジグザグに高度を上げていきます。

先行する方もいました。僕らの他には、一人だけスノーシューで上っている方を見かけましたが、ほぼ全員アイゼンです。

岩の出ているところがあります。間を抜けて進みます。

静かな森です。

三ツ岳分岐に到着。

階段状のところもありますが、スノーシューで大丈夫でした。

北横岳ヒュッテに到着。冬期間は閉鎖のようです。

七ッ池への道標。帰りに寄ることにします。

Aさんは、一眼レフで撮影タイムです。

北横岳ヒュッテから少し上りになります。

やや雪が深いかもしれません。

南峰に最後の上りです。

北横岳南峰に到着。遮るものがないので、強風が吹きつけていました。記念写真を撮りましたが、そこそこにして北峰へ。

南峰から北峰へはすぐです。

このへんの樹氷は見応えありました。これで青空が出ていれば、絶景だったかもしれません。

北峰到着。

亀甲池や双子池方面への道です。この間は歩いたことがないので、グリーンシーズンにまた来たいところです。

亀甲池、双子池方面には視界がききませんでした。

ぞくぞくと登山者が登って来ていました。

【北横岳北峰~ロープウェー山頂駅】

 北峰から南峰へ向かいます。

南峰。ここにいた二人連れの女性に北峰までどのくらいかかるかときかれたので、5分と答えました。

北横岳ヒュッテまできました。左に折れて七ッ池の散策へ。

(七ッ池散策)

新雪が積もっていて、こういう場所はスノーシューの威力が絶大で、沈み込みません。アイゼンで上っている人は誰もこない場所だろうと思います。

七ッ池の表示。

全面結氷しているので、池の中の方まで歩いてみました。

こちらは手前の方の池です。グリーンシーズンのこの池から山へかけての景色は、なかなかよいです。

北横岳ヒュッテに戻りました。

すぐに三ツ岳分岐。

登山道から坪庭方面。視界がききません。

坪庭近くに来ました。

ロープウェーへの分岐。右に折れて山頂駅に行きます。

山頂駅到着。11時30分過ぎで、昼食にちょうどよい時間に着きました。

(2)へ続きます。(2)では、山頂駅カフェでの昼食、縞枯山荘、雨池峠を経由して縞枯山登山の様子などを記載します。