安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

ウィントン・ケリー「KELLY GRAT」、上田市の「ピエール」のケーキと「亀山珈琲焙煎所」の珈琲(豆)で珈琲タイム。

2022-11-20 19:30:00 | ピアノ

「信州上田うまいものスタンプラリー」実施店の洋菓子「ピエール」と珈琲豆販売の「亀山珈琲焙煎所」で商品を購入し、アップルパイとイチゴのショートケーキで珈琲タイムにしました。その際に聴いたレコードです。

WYNTON KELLY (ウィントン・ケリー)
KELLY GREAT (VEE JAY 1959年8月録音) 

   

ウィントン・ケリー(p, 1931~1971年)は、学生時代にウェス・モンゴメリーのアルバム「Full House」で聴いて好きになり、以来よく聴いています。有名なのは、マイルス・デイヴィス・グループ在団時(1959~1963年)の演奏ですが、リーダー作も大好きで、これもその一枚。

メンバーは、ウィントン・ケリー(p)、リー・モーガン(tp)、ウェイン・ショーター(ts)、ポール・チェンバース(b)、フィリー・ジョー・ジョーンズ(ds)。豪華なメンバーで、ケリーがマイルスグループ在団中の録音です。ライナーノートは、キャノンボール・アダレイ(as)が執筆しています。

曲目は次のとおり。

1  Wrinkles (Wynton Kelly)
2  Mama "G" (Wayne Shorter)
3  June Night (Able Baer)
4  What Know (Lee Morgan)
5  Sydney (Wayne Shorter)
参加メンバーのケリーとモーガンの曲が1曲づつ、ショーターのものが2曲に、スタンダード曲の「June Night」を加えた5曲です。

日本盤のレコードで購入し、よく聴いた好きなアルバムを、ヴィンテージ・レコード(オリジナル米盤やそれに次ぐセカンド盤など)で聴こうと、最近、機会があれば購入しています。オリジナルは高額なので、セカンド以降のものが多いです。今回、ウィントン・ケリーの「Kelly Great」の多分セカンド盤を入手しました。全曲よいですが、特にミディアムテンポの「June Night」における、ジョー・ジョーンズ(ds)のブラシ、モーガン(tp)のトリッキーなミュートソロ、ショーター(ts)の斬新なフレーズ、ケリー(p)の寛いだプレイが素晴らしい。

(参考)本作から「June NIght」が聴けます。

Wynton Kelly & Lee Morgan - 1959 - Kelly Great - 03 June Night - YouTube

【本レコードのラベル】

   

購入したレコードの番号は、VJLP-3004です。オリジナル番号はVJLP-1016なので、1960年に出されたオリジナルではありません。

「Goldmine's Price Guide」のレーベル解説に、『From 1960 through 1963 a glossy black label was used with a rainbow perimeter and the Vee Jay logo in an oval at the top of th label. (1010s-1070s and the 3000series)』と記載されていて、セカンドくらいだろう(深溝が刻まれていないので、「だろう」です)と判別しました。

(上記英文の意訳)1960年から1963年にかけて、光沢のある黒のラベルが使用され、ラベルの上部には楕円形のVee jayのロゴ、レーベルの周囲に虹(レインボー)の縁取りがありました。番号でいうと、1010~1070, 3000シリーズ。

【Goldmine Price Guide 2nd Edition】

   

Goldmineの価格ガイドブックです。かなり前のもので値段は参考になりませんが、ミュージシャンごとにどんなレコードが出ているのかわかります。

また、レーベルを判別するのは、次のサイト「London Jazz Collector」が、役立ち、そのVee-Jay Recordsの部分。

Vee-Jay Records | LondonJazzCollector (wordpress.com)

 

聴いているところです。

ウィントン・ケリーのレコードを飾りました。左から、ウェス・モンゴメリーとの「At The Half Note」(直輸入のオリジナル盤)、日本の編集盤で、Vee Jayレーベルにおけるセカンドテイクなどを集めた「ケリーズ・メモリーズ」、本作「Kelly Great」、「Kelly at Midnight」(これも、多分セカンド)。

 

【洋菓子「ピエール」、亀山珈琲焙煎所、安曇野市宅珈琲タイム】

   

(洋菓子 ピエール)

ホームページ:上田市の洋菓子屋さん-ピエール- (pierre.main.jp)

   

お店の外観

入り口

アップルパイを珈琲とともに

アップルパイ。林檎多いです。

イチゴのショートケーキ。

(亀山珈琲焙煎所)

ホームページ:自家焙煎店 亀山珈琲焙煎所 コーヒー豆専門店 (kameyamacoffee.com)

外観

購入した珈琲豆

よく膨れます。

これからいただきます。


上田市のイタリアン「イルチェーロ」で、「海老とホタテのトマトクリームパスタ」のランチ。

2022-11-19 19:52:57 | グルメ

天気が良いので、ランチにイタリアンの「イルチェーロ」に出かけました。夜は入ったことがありますが、お酒も入っていたため、昼間訪れてみたかったものです。

海老とホタテのトマトクリームパスタを注文。バゲットもつけてくれて美味しく、珈琲は、豆を挽くところから淹れてくれる丁寧な仕事ぶりに好印象でした。また行きます。

   

外観

入口。赤い扉が印象に残ります。

店内。入口の方に向かって撮影。早い時間なので、誰もいませんが、このあと2組入ってきました。

カウンター席に腰かけました。

セットのサラダ。細く切ったダイコンとレタス。酸味が効いたソースでいただきます。

海老とホタテのトマトクリームパスタ

アップ。麺が美味しい。

海老とホタテのアップ。

バゲット。自家製だそうです。焼き加減も良かった。

珈琲。ブラジル中心のブレンドで、少し酸味が効いた良い味です。

目の前にある大きな電動ミルで豆を挽いていました。

   

イルチェーロは、信州上田うまいものスタンプラリーの実施店です。スタンプもいただき、満足。

【イルチェ―ロ(Il cielo)】

住所:長野県上田市中央2-12-24
電話:0268-23-5887
ホームページ:イル チェーロ (Il cielo) - 上田/イタリアン/ネット予約可 | 食べログ (tabelog.com)


青柳いづみこ著「ショパンコンクール見聞録」(集英社新書)を読みました。

2022-11-18 19:30:00 | 読書

ピアニストで文筆家の青柳いづみこさんの書いた「ショパンコンクール見聞録」が面白そうだったので、書店で購入しました。

   

表紙

 

(本書の紹介)

   

(おおまかな目次)

1  「リアル・ショパン」を求めて  第一回ショパン国際ピリオド楽器コンクール
2 二人のサムライ  反田恭平と川口成人の「傾向と対策」
3 審査員をも屈服させた天然ガルガルと哲学者ガジェヴ
4 ダン・タイ・ソン・チルドレン
5 小林愛美のピアニッシモと西陣織のドレス
6 分断される審査員たち
7 天は二物を与えたまいし 進藤実優、沢田蒼梧、角野隼斗
8 プレッシャーと戦ったポーランド勢
9 動画配信の落とし穴 ネット時代の新たな問題点
10 ふたたび「リアル・ショパン」

(感想など) 

昨年開催された第18回ショパンコンクールは、演奏が世界にリアルタイムで動画配信されるとともに、日本人二人が入賞し、日本でも関心を集めました。これは、青柳いづみこさんが、コンクールのレポートと考察を行ったもので、かなり面白く読みました。

『楽譜に忠実』で端正な演奏スタイルを良しとするか、『より印象的で活発な音楽を評価する』か、という点を軸に意見が分かれ、審査に時間を要したのも今回の特徴だそうです。その点にも関連し、ショパン生存中に使われたピアノで競われた第1章の「ピリオド楽器コンクール」も興味深かった。

著者は「出場者たちは、レヴェルが高い上に個性派ぞろいで、既存の価値観をもくつがえすような演奏があいついだ」と記し、個々の出場者の感想も詳細です。入賞した反田さんや小林さんなど日本人出場者についても触れていて、親しみも湧き、お薦めです。

(著者略歴)

   


ヴィンセント・ハーリング「BIRD AT 100」、新規開店の長野市「天ぷら ながの」で「ながの天定食+玉子天」の夕食。

2022-11-17 19:30:00 | アルト・サックス

長野駅近くに「天ぷら ながの」がオープンしたので、先日、寄りました。カウンターだけのお店で、揚げたての熱々の天ぷらが供されます。気軽に寄れて美味しいのでまた行きます。熱々のホットなソロの応酬が聴けるアルバム。

VINCENT HERRING (ヴィンセント・ハーリング)
BIRD AT 100 (SMOKE SESSIONS 2019年録音)

   

チャーリー・パーカー(as, 1920年~1955年)は、モダンジャズ(ビ・バップ)の創始者の一人で、彼の音楽は、ジャズの資産となっています。そのパーカーの生誕100周年を前に、3人のアルト・サックス奏者が、彼に因んだ曲を演奏したライブを行い、それを録音したのが、本作です。

メンバーは、ヴィンセント・ハーリング(as)、ボビー・ワトソン(as)、ゲイリー・バーツ(as)、デヴィッド・キコスキー(p)、中村泰士(b)、カール・アレン(ds)。2019年8月30日、31日、9月1日に、ニューヨークのジャズクラブ「SMOKE」でライブ録音されました。

曲目は次のとおり。

1  Klactoveedsedstene (Charlie Parker)
2  Bird-ish (Bobby Watson)
3  Lover Man ((feat. Vincent Herring)((J. Davis, R. Ramirez & J. Sherman)
4  The Hymn (Charlie Parker)
5  These Foolish Things (feat. Bobby Watson)(J. Strachey / H. Link & H. Marvel)
6  Folklore (Vincent Herring)
7  Bird Lives ((Jackie McLean)
8  April in Paris (feat. Gary Bartz)((Vernon Duke / Yip Harburg)
9  Yardbird Suite (Charlie Parker)
パーカー作曲のものが3曲、パーカーが好んで演奏した曲が3曲(バラード系)、ワトソンとハーリングの曲が1曲づつ、ジャッキー・マクリーン作が1曲です。

ヴィンセント・ハーリング(1964年生)、ボビー・ワトソン(1953年)、ゲイリー・バーツ(1940年)という年齢が10歳くらいづつ離れた3人が、熱く、充実した演奏を繰り広げています。「Lover Man」、「These Foolish Things」、「Apirl in Paris」は、一人ずつをフィーチャーしたバラードで、それぞれの個性が楽しめます。「The Hymn」では、アルトサックス3本のハーモニーが部厚くてすごく、また、全編通じエキサイティングなソロの応酬が続き、ジャズの醍醐味が溢れています。

ジャケット内側の写真。左から、ゲイリー・バーツ、ヴィンセント・ハーリング、ボビー・ワトソン

(参考)本作から「Yardbird Suite」が聴けます。

Yardbird Suite - Vicent Herring, Bobby Watson, Gary Barts - YouTube

 

【天ぷら ながの】

住所:長野県長野市千歳町857 松屋ビル1F-C
営業時間:11:30~14:00(13:30LO)、17:00~21:00(20:30LO)

外観

メニュー。「ながの天定食」と「玉子天」を注文。

店内。

あらかじめテーブルには、受け皿や調味料、水などがセットされています。

はじめに、ごはん、味噌汁、天つゆなどが来ました。

箸休めでしょうか。キノコや漬物など3点盛り。

まず、ナス、海老、とり天。

玉子天です。

女将さんから、「ご飯の上に玉子天を乗せて、天丼のつゆをかけてお召し上がりください」と言われたので、そのとおりにしてみました。

カボチャとキス

ピーマンとイカ。目の前で揚げた天ぷらが順次提供され、ネタも良かったので、また行きます。


湊かなえ、星野博美 ほか著「こぽこぽ、珈琲」(おいしい文藝シリーズ、河出文庫)を読みました。

2022-11-16 19:30:00 | 読書

書店で新刊文庫のコーナーを眺めていたら、面白そうなエッセイ集『こぽこぽ、珈琲』(河出文庫)が目に留まったので購入しました。

      

表紙カバー

(内容紹介)

(執筆者一覧、掲載順)

湊かなえ 星野博美 野呂邦暢 阿川佐和子 小島政二郎 片岡義男 寺田寅彦 清水幾太郎

永江朗 向田邦子 佐野洋子 草森紳一 よしもとばなな 塚本邦雄 村上春樹 團伊玖磨

外山滋比古 黒井千次 滝沢敬一 植草甚一 内田百閒 吉田健一 村松友視 山口瞳

畑正憲 常盤新平 柏井壽 泉麻人 井上ひさし 種村季弘 森本哲朗

(感 想)

珈琲関連のエッセイ集で、〈河出書房のおいしい文藝シリーズ〉の一冊です。2017年刊行の単行本を、今回、文庫化したもの。珈琲を飲みながら読みましたが、愉快だったり、人生の機微に触れたりなど、豊かな一時が過ごせました。

31編中、特に印象深いのは、星野博美「ウィンナ―コーヒー」、永江朗「コーヒーと袴」、植草甚一「ウィンナ・コーヒーが飲みたくなったなあ」、山口瞳「国立 ロージナ茶房の日替りコーヒー」、常盤新平「ある喫茶店」の5編でした。

「ウィンナーコーヒー」は、珈琲店「シャルマン」での星野さんの少年期とお店の閉店時のエピソードを綴ったユーモラスで心温まる一編。山口瞳「ロージナ茶房」と常盤新平「ある喫茶店」は喫茶店主との交流を描き、永江さんの落ちの見事さ、植草さん独特の切り口や文章も良かった。

「おいしい文藝シリーズ」

文庫本は、「こぽこぽ、珈琲」が初めてです。単行本が文庫本化されたら購入して読もうと思います。

   

【河出書房新社 おいしい文藝シリーズ】

検索結果|河出書房新社 (kawade.co.jp)

検索をしたら、他にもこのシリーズの本がたくさんありました。