都留 康著「お酒はこれからどうなるのか」(平凡社新書)を読みました。長野県内では、近年、ワイナリーが増えているので、日本ワインに関する記述に興味を惹かれ、購入しました。
表紙
著者の都留 康(つる つよし)さんは、1954年福岡県生まれ、現在、一橋大学名誉教授、新潟大学日本酒学センター非常勤講師を務めています。詳しくは、下記の著者紹介をご覧ください。
(本書の内容紹介)
(大まかな目次)
(感想など)
お酒の製造会社や飲食店に実際に出向くなど現場重視の姿勢と、広い視野からの記述に感心し、面白く読めました。驚いたのは、欧米では、外飲みが主で、自宅ではパーティーなど特別なことがなければお酒は飲まないという話でした。晩酌をする日本人はお酒が好きなのでしょうか。
第2章「日本ワイン」では、業界の現状や歴史の中に、林農園(長野県塩尻市)の創始者林五一やヴィラディストワイナリー(東御市)、信州高山ワイナリー(高山村)が登場して、親近感が湧き、ワイナリーを訪れてみたいと思わされました。
2019年調査で、日本でお酒を飲まない人は、男性で38.1%、女性で70.3%いるそうです。今後、この割合は増え、市場は縮小が予測されます。対策として、著者は、ノンアルコール飲料のさらなる開発を提唱しています。僕は、ノンアルコールビールをよく飲むので、この方向性は大歓迎です。
(著者の紹介)