Don't Kill the Earth

地球環境を愛する平凡な一市民が、つれづれなるままに環境問題や日常生活のあれやこれやを綴ったブログです

傍目八目

2007年05月09日 21時07分48秒 | Weblog
 労使紛争の当事者、刑事事件の被害者など、法曹の世界には怒りや悲しみの真っ只中にいる人がたくさんいる。だが、そういう人たちを傍から見ていると、彼らは余りにも状況に「囚われている」と感じる。これは間違いない。
 余りにも大きなショックを受けた不幸な人たちにとって、時間は止まったままである。だが、外界では、何事もなかったかのように時間が流れていく。だから、悲嘆にくれているうちに自分だけ取り残されていく。「取り残された」という感覚がさらに悲しみを増幅させ、ますます孤独は深まっていく・・・・・・
 この連鎖を断ち切るためには、憎き相手を許すことはできないまでも、相手から「離れる」ことは可能である。例えば、アメリカの隣人紛争の役3分の2は、アボイダンス、すなわち、「引越し」によって解決されている。いやな相手と顔をつき合わせながら行くていくよりも、いっそ遠くで無関係に暮らしていく方がよい、というのがアメリカ流の合理的発想なのだろう。
 もっとも、こんな余裕のある考え方が可能なのも、自分は当事者ではないからだろう。
 
コメント
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