Don't Kill the Earth

地球環境を愛する平凡な一市民が、つれづれなるままに環境問題や日常生活のあれやこれやを綴ったブログです

unreliable narrator

2008年05月17日 00時15分33秒 | Weblog
 アガサ・クリスティの「アクロイド殺し」に深い感銘を受ける。どうしてもっと早く読まなかったのだろうか。
 感銘を受ける理由は、この小説が典型的な信用できない語り手、Unreliable narratorの推理小説であって、法曹にとってきわめて有益なヒントを与えてくれるからである。
 この小説を注意深く読むと、語り手自身の話の中に、自分が犯人であることを示す材料がちりばめられている。法曹というものは、「供述の信用性」を毎日吟味検討しているのであり、「信用できない語り手」と日々格闘しているといっても過言ではないのである。
 さて、次に読むべきは、同じ系譜の小説「日の名残り」だな。
コメント
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