野獣死すべし (1980年の映画)を見て、つくづく最近「名優」がいなくなったことを痛感した。とにかく、松田優作の演技が神がかっている。脚本だけとってみれば、どうやら失敗作という評価のようだが、松田優作の演技だけでも、DVDを買って見る価値がある。
「名優」の条件はいろいろあるだろうが、松田優作の場合、暴力や狂気の表現が卓越している。要するに、本能的な衝動を外面化するのが上手いのだろう。今の俳優は、そのような人間のダークサイドを隠すことに長けているだけだ。
「名優」の条件はいろいろあるだろうが、松田優作の場合、暴力や狂気の表現が卓越している。要するに、本能的な衝動を外面化するのが上手いのだろう。今の俳優は、そのような人間のダークサイドを隠すことに長けているだけだ。