「若者はなぜ3年で辞めるのか?」を読む
かつてのベストセラーだが、いま読むと、「あら」も見えてくる。
まず、著者が余りにも「若者」を美化しすぎている。世代間格差の理不尽に義憤を抱くのはもっともだが、すぐ辞めてしまう「若者」にも問題はないのかという疑問がわく。
次に、上のブログでも指摘されているように、[「要するに人間は金が欲しいんでしょ」という「リアル」な人間観]に終始する一方で、「人はなんのために働くのか」という根本の問題がスルーされているように見える。
言い古されたことだが、人間が働くのは、パンのためだけではなく、他者に認められたいという欲求(承認欲求)を満たすためである。だから、いくら一生懸命仕事をしても評価されなかったり、あるいは、仕事を評価する人間(顧客や上司など)が自分にとって尊敬できない人物であったりすると、承認欲求が満たされないため、仕事を辞める方向に向かう。
問題は、なぜ仕事によって承認欲求が満たされない状況が広く発生したのかという点であり、これはいまだに十分解明されていないと思う。
かつてのベストセラーだが、いま読むと、「あら」も見えてくる。
まず、著者が余りにも「若者」を美化しすぎている。世代間格差の理不尽に義憤を抱くのはもっともだが、すぐ辞めてしまう「若者」にも問題はないのかという疑問がわく。
次に、上のブログでも指摘されているように、[「要するに人間は金が欲しいんでしょ」という「リアル」な人間観]に終始する一方で、「人はなんのために働くのか」という根本の問題がスルーされているように見える。
言い古されたことだが、人間が働くのは、パンのためだけではなく、他者に認められたいという欲求(承認欲求)を満たすためである。だから、いくら一生懸命仕事をしても評価されなかったり、あるいは、仕事を評価する人間(顧客や上司など)が自分にとって尊敬できない人物であったりすると、承認欲求が満たされないため、仕事を辞める方向に向かう。
問題は、なぜ仕事によって承認欲求が満たされない状況が広く発生したのかという点であり、これはいまだに十分解明されていないと思う。