Don't Kill the Earth

地球環境を愛する平凡な一市民が、つれづれなるままに環境問題や日常生活のあれやこれやを綴ったブログです

検査義務違反

2016年03月26日 07時44分47秒 | Weblog
痔の手術後に死亡 病院側に4600万円の賠償命令
 「遺族は「手術では患部が適切に取り除かれておらず、感染症への対応も遅れた」などとして、病院側におよそ4600万円の損害賠償を求めていました。25日の判決で千葉地方裁判所の岸日出夫裁判長は、医師が手術を誤ったとする原告の主張は退ける一方で、「医師は、重篤な症状が出ている可能性を検討するため、炎症反応などを調べる血液検査を行う義務があった」と指摘しました。そのうえで「血液検査が行われていれば、命は救えた可能性が高い」として、病院側に請求額とほぼ同じおよそ4600万円の支払いを命じました。」

 ここで注目すべきは、「医師が手術を誤ったとする原告の主張は退け」たとある点である。
 一般の人は、敗血症の原因は、手術が失敗したからだと考えるだろうし、私もそう思う。だが、裁判所が「手術のミス(過失)」を認める確率は、ゼロに近いと言ってよい。患者側に完璧な立証を要求するためである。
 この事件も、検査義務違反の過失を認めたものであり、死因が(血液検査で容易に判明する)敗血症でなければ、患者側が負けていたかもしれない。
コメント
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