『サザエさん』はもはや国民的アニメではない。昭和のパラレルワールドを楽しめない理由
「フネとサザエは専業主婦として家庭を守り、食後の食器洗いもふたりでやる。かたや波平やマスオは外で働き、時折一杯やって帰宅し、それを待ってくれていた妻から出された夜食を食べる……。『サザエさん』世界の登場人物は皆がこれを当たり前だと思っている。ここにはバブルもリーマンショックも男女雇用機会均等法も存在しない。不況でフネやサザエが働かなければならない事態にはならないし、波平やマスオも減給やリストラなどない(というか彼らが何の仕事をしているのか正直よくわからない)。サザエもフネも含め、一家は「家族第一」の価値観を貫いているように見える。」
これだけ男女の役割分担がはっきりした設定は、現在では成立しない。それに、サザエのように、妻が専業主婦でいられるような余裕のある家庭も激減している。
そうすると、今でも「サザエさん」に感情移入できるのは、専業主婦くらいしかないのではないか。
「フネとサザエは専業主婦として家庭を守り、食後の食器洗いもふたりでやる。かたや波平やマスオは外で働き、時折一杯やって帰宅し、それを待ってくれていた妻から出された夜食を食べる……。『サザエさん』世界の登場人物は皆がこれを当たり前だと思っている。ここにはバブルもリーマンショックも男女雇用機会均等法も存在しない。不況でフネやサザエが働かなければならない事態にはならないし、波平やマスオも減給やリストラなどない(というか彼らが何の仕事をしているのか正直よくわからない)。サザエもフネも含め、一家は「家族第一」の価値観を貫いているように見える。」
これだけ男女の役割分担がはっきりした設定は、現在では成立しない。それに、サザエのように、妻が専業主婦でいられるような余裕のある家庭も激減している。
そうすると、今でも「サザエさん」に感情移入できるのは、専業主婦くらいしかないのではないか。