Don't Kill the Earth

地球環境を愛する平凡な一市民が、つれづれなるままに環境問題や日常生活のあれやこれやを綴ったブログです

他人の痛み

2016年11月19日 07時24分29秒 | Weblog
松山ケンイチが神演技で魅せる! 映画『聖の青春』が描く、29歳で逝った天才棋士の将棋愛

 故村山聖氏いわく、「人間は常に主観的で、自分自身の痛みでしか他人の痛みを理解できません」(「聖の青春」p419)。だから、彼の両親も含め、彼の苦しみを本当に理解できた人はまず存在しない。
 「人間は、自分自身の痛みでしか他人の痛みを理解できない」というのは、悲しいながら人生の真実であり、私も学生時代にこのことを実感したことがある。
 当時、国家公務員試験では、最終合格発表前に内々定が出るという運用だった。そうすると、必然的に、「内々定をもらったけれど、不合格となったために就職できない」という悲劇が発生する(今でいえば、サマークラークの時点で大手事務所から内々定をもらったけれど、司法試験に合格できず、内々定が取り消されるといった感じである。)。
 私が驚いたのは、ごく一部の官庁だとは思うが、合格発表日当日に、合格した内々定者だけを集めて(他方で、不合格となった学生は排除した上で)、盛大に「祝勝会」を開催していたということである。不合格となった人たちは、こうしたやり方をみて違和感を感じたのではないだろうか。
 やはり、他人の痛みは理解できないものである。
 
コメント
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