Don't Kill the Earth

地球環境を愛する平凡な一市民が、つれづれなるままに環境問題や日常生活のあれやこれやを綴ったブログです

胸の内腹の内

2017年04月05日 08時19分03秒 | Weblog
クロ確定の“顧客”に尽くす弁護人の「胸の内腹の内」
 「弁護人は被告人を、こう説得するかもしれない。悪あがきするより潔く罪を認めるほうが情状酌量されやすく、有罪になった場合の量刑も軽くなる、と。しかし、被告人がどうしても無罪を主張すると言い張れば、弁護人はそれに従うのが職務だ。そして、無罪にはならないとしても、どうすれば少しでも量刑が軽くなるかと頭を切り替え、与えられた役割を果たすのである。」

 修習生だと、こうした弁護人的な発想になじめず、被告人が正当防衛を主張している事案で情状弁護の起案しかせず、二回試験で不合格になる人もいる。
 根本的な発想としては、① 訴訟においては絶対的真実を認定するわけではなく、あくまで証拠上認められる事実を認定するにすぎない、② そのためには、両当事者がそれぞれの立場で主張立証を尽くすことが必要であり、それによって訴訟的真実を可能な限り明らかにすべきである、というものがある。これがいわゆる当事者主義の思想であり、司法研修所では、刑事弁護教官が常々強調していたことである。
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