Don't Kill the Earth

地球環境を愛する平凡な一市民が、つれづれなるままに環境問題や日常生活のあれやこれやを綴ったブログです

機会の不平等

2017年04月28日 07時15分32秒 | Weblog
われらの子ども―米国における機会格差の拡大 [著]ロバート・D・パットナム
 「「二つの」社会階級は、親が大卒か高卒かで分けられる。本書の魅力は、それぞれの社会階級に属する若者たちへのインタビューをもとに、一人称で語られる「二つの」物語を対比していることにある。」

 数年前から、アメリカの大学生の中退率が急増していることが指摘されてきた。「学業についていけないため」などという指摘もあるが、「学費が続かない」というものが相当数にのぼるらしいことも指摘されている。奨学金制度が発達したアメリカでさえこうした状況である。 
 大学を出ていないと上昇移動の道が閉ざされるというのは、日本も同じである。さらに、日本では、労働契約において身分格差を生じさせる慣行があるため、ある意味、事態はアメリカより深刻とも言える。
 そういえば、佐藤優さんの本の中に、東大法学部を卒業して外務省の専門職(ノンキャリア)になった人物が登場するが、これなどは、もしかすると、学歴と労働契約(本件は公務員なので労働契約ではないが・・・)による二段階差別に対するプロテストなのではないかと思ってしまう。
コメント
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