毎年のことだが、8月第一週の土日のスケジュールをどうするか悩む。
というのは、この2日間に、バレエ・ダンスの公演が集中しているからである。
① 「横浜バレエフェスティバル」
この数年、8月第一週の日曜日に開催されることとなっている。
② 「バレエ・アステラス」
同じ週の土曜日と日曜日に開催されるので、日曜日は①とバッティングしてしまう。
③ 「世界バレエフェスティバル」
3年に一度開催されるが、平日に行けない場合、①②とバッティングしてしまう。
というわけで、今年は、泣く泣く②を諦め、①と③に行くこととした。
ちなみに、バッティングに悩むのは客だけではなく、ダンサーの菅井円加さんも、ほぼ毎年出演している①ではなく、③への出演を選択している。
フレッシャーズガラ
・ スーブニール・ドゥ・チャイコフスキー 振付:遠藤 康行 ほか
ワールドプレミアム
・ 「海賊」より グラン・パ・ド・ドゥ
芝本 梨花子スウェーデン王立バレエ団/ファーストソリスト
三森 健太朗スウェーデン王立バレエ団/プリンシパル
芝本 梨花子スウェーデン王立バレエ団/ファーストソリスト
三森 健太朗スウェーデン王立バレエ団/プリンシパル
・ 「Mirror of Sarasvati」 振付:髙瀬 譜希子
髙瀬 譜希子元アクラム・カーン・カンパニー
佐藤 健作和太鼓奏者
髙瀬 譜希子元アクラム・カーン・カンパニー
佐藤 健作和太鼓奏者
・ 「グラン・パ・クラシック」より ヴァリエーション
佐々 晴香ベルリン国立バレエ団/ソリスト ※来シーズンよりプリンシパ ル昇格予定
佐々 晴香ベルリン国立バレエ団/ソリスト ※来シーズンよりプリンシパ ル昇格予定
・ 「Lilly」より抜粋 Ver.2024 振付:柳本 雅寛
柳本 雅寛ダンサー、振付家、+81主宰
大宮 大奨ダンサー、振付家、映像作家
柳本 雅寛ダンサー、振付家、+81主宰
大宮 大奨ダンサー、振付家、映像作家
・ 「ドン・キホーテ」より グラン・パ・ド・ドゥ
秋山 瑛東京バレエ団/プリンシパル
二山 治雄元パリ・オペラ座バレエ団/契約団員
秋山 瑛東京バレエ団/プリンシパル
二山 治雄元パリ・オペラ座バレエ団/契約団員
・ 「ダイアナとアクティオン」より グラン・パ・ド・ドゥ
加瀬 栞イングリッシュ・ナショナル・バレエ/リードプリンシパル
エリック・ウルハウスイングリッシュ・ナショナル・バレエ/ソリスト
加瀬 栞イングリッシュ・ナショナル・バレエ/リードプリンシパル
エリック・ウルハウスイングリッシュ・ナショナル・バレエ/ソリスト
・ 「Entrelacs」振付:ジャン=クリストフ・マイヨー
小池 ミモザモナコ公国モンテカルロ・バレエ団/プリンシパル
小池 ミモザモナコ公国モンテカルロ・バレエ団/プリンシパル
・ 「ボレロ」振付:髙瀬 譜希子
二山 治雄元パリ・オペラ座バレエ団/契約団員
二山 治雄元パリ・オペラ座バレエ団/契約団員
・ 「ジゼル」より グラン・パ・ド・ドゥ
佐々 晴香ベルリンバレエ団/ソリスト ※来シーズンよりプリンシパル昇 格予定 三森 健太朗スウェーデン王立バレエ団/プリンシパル
佐々 晴香ベルリンバレエ団/ソリスト ※来シーズンよりプリンシパル昇 格予定 三森 健太朗スウェーデン王立バレエ団/プリンシパル
・ 「No Mans Land」より パ・ド・ドゥ 振付:リアム・スカーレット
高橋 絵里奈イングリッシュ・ナショナル・バレエ/リードプリンシパル
ジェームズ・ストリーターイングリッシュ・ナショナル・バレエ/ファーストソリスト
高橋 絵里奈イングリッシュ・ナショナル・バレエ/リードプリンシパル
ジェームズ・ストリーターイングリッシュ・ナショナル・バレエ/ファーストソリスト
「フレッシャーズ・ガラ」は主に神奈川県内のバレエ・スクールから選抜されたダンサーによる上演だが、毎年「小顔選手権大会」という印象を受ける。
幼い頃からバレエをやっていると、小顔になってくる(小顔に見えてくる?)のである。
「ワールド・プレミアム」の顔ぶれを見ると、先日の「BALLET The New Classic」と共通する出演者が多い。
海外在住の日本人ダンサーは、この時期に「帰省」と「仕事」を同時にやるということなのだろう。
バレエに限らず、芸事は2日も練習を休めば腕が落ちると言われているので、「帰省」と言っても休んでいる暇はないのである。
私見では、高瀬さんがダンサー&コリオグラファーとして活躍しているのが目立つ。
「Mirror of Sarasvati」は、和太鼓に合わせてインド風(?)のダンスが展開されるのがシュールだし、「ボレロ」では、二山さんの身体能力の高さをフルに引きだしている。
やはり、二山さんは、「薔薇の精」のような現実離れした異形的な役が似合うようである。
トリは、昨年好評だった「No Mans Land」の再演。
今回、どうやら妻には夫の姿が「終始見えていない」設定であることが分かった。
二人が目を合わせるシーンはほぼ皆無だし、夫がやや大きめの鼻息を立てるのは妻に存在をアピールするためで、おそらくコリオの一部と思われる。
やはり、傑作は何度も観るべきなのである。