第17回 世界バレエフェスティバル 「ラ・バヤデール」特別版
総演出:マルセロ・ゴメス
監修:オルガ・エヴレイノフ
ニキヤ(神殿の舞姫):マルセロ・ゴメス、キム・キミン
ソロル(戦士):ロベルト・ボッレ
ガムザッティ(ラジャの娘):ダニ―ル・シムキン
マグダヴェーヤ(苦行僧の長):シルヴィア・アッツォーニ
ハイ・ブラーミン(大僧正):マリーヤ・アレクサンドロワ
ラジャ(国王):ヤスミン・ナグディ
アヤ(ガムザッティの召使):ドロテ・ジルベール
【影の王国】
ヴァリエーション:ガブリエル・フェゲレド
ブロンズ像:マッケンジー・ブラウン、エリサ・バデネス、菅井円加
ほか総出演
本編が終わり、「眠れる森の美女」のアポテオーズの冒頭部分が演奏された後、NBSの高橋専務理事が舞台に登場。
高橋さんは、この後はじまる「ファニー・ガラ」の準備のための”つなぎ”だと言い訳した上で、第2回の最後に男性ダンサーたちが「パ・ド・カトル」の衣装で登場した時、アリシア・アロンソが、「神聖なバレエを冒涜するもの!」と激怒したエピソードを挙げつつ、以降、「ファイー・ガラ」は第15回まで毎回開催されてきたことなどを説明する。
最後に、「『ラ・バヤデール』をやるらしいですよ」、「全員出演します!」(ここを強調)という言葉が出た際、歓声が挙がった。
この演目は、今回の全幕特別プログラムで上演されていたからである。
さて、本番はどうかというと、全員出演するので人数が多い上、ほぼ全員が仮装しているため、私の席からだと、人物を特定するのも難しい状況であった。
というわけで、内容に関する解説を探したところ、非常に親切な記事を発見した。
私が個人的に感動したのは、ガブリエル・フィゲレドによる完璧なヴァリエーション(本日いちばんの拍手喝采)と、赤い小さなちゃぶ台の上で、ジル→ボッレ→フォーゲル→ドロテ→ユーゴ→ジェルマン→ヴィシニョーワ→大橋さんが踊る、8人リレー方式による「ボレロ」(これはおそらく二度と見られないだろう)であった。
「全員出演」という言葉通り、二人の指揮者もレッスン担当のオリガ先生も出演していたが、基本的に素のままの姿で登場していたのは、このオリガ先生と、ソロル役のボッレだけだったと思う。
この2人はやはり別格、というか元締めということなのだろうか?