曲目「ジャズピアニスト 山下洋輔が、ラヴェルのボレロなど、テーマ「ORIGINES」にちなんだ楽曲をモチーフに贈る、唯一無二のスペシャル公演!」
最終日は、昼は前から別の予定が入っており、夜のプログラムしか行けなかったのだが、ホールAの「ミチヨシ&山根VS伊福部の伝説、再び!」とどちらを取るかで迷った。
今年いっぱいで引退を宣言しているミチヨシ先生の伊福部作品は、おそらくこれが最後だろう。
かといって、山下さんの年齢(82歳)を考えると、こちらの生演奏を今聴いておきたいという気持ちも強い・・・。
というわけで、私はホールCの山下さんの方を選んだ(ミチヨシ先生は夏のコンサートのチケットを買っているのでまだ聴ける)。
とはいえ、公表されている曲目は「ボレロ」だけであり、他の曲目は当日発表されるという、破天荒な構成である。
セットリスト(但し、私の記憶による)は、
・バッハ:無伴奏チェロ組曲第1番~プレリュード
・ガーシュイン:サマータイム
・山下洋輔:グガン
・作曲者不明:船場山(あんたがたどこさ)
・ラヴェル:ボレロ
<アンコール>ジョゼフ・コズマ:枯れ葉
だったが、全て山下さんによる即興演奏が入る(というか、半分以上そうかもしれない)。
いちばん”破天荒”だったのは「ボレロ」で、ラストでは例の「肘打ち」奏法が3,4回見られた。
さすがに私も、この演奏スタイルを生で観たことはない。
ピアノの機種を確認するのを失念したが、遠目からは、スタインウェイ(時価約2000万円)ではなさそうに見えた。
「肘打ち」は、言うまでもなくピアノ(弦も鍵盤も)を破壊してしまう危険性が高いため、主催者側としては、壊れても大丈夫なピアノを用意しておく必要があるだろう。
うん、これは大満足!