伊福部昭:舞踊曲「サロメ」から"7つのヴェールの踊り"
ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品77
ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品77
J. S. バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番”ラルゴ”(ヴァイオリン・アンコール)
ラフマニノフ:交響曲第2番 ホ短調 作品27
ラフマニノフ:交響曲第2番 ホ短調 作品27
私にとっては久々の読響だが、久々という感じがしなかったのは、ヴィオラの鈴木康浩さんの顔を、つい先日のARK クラシックスで見ていたからかもしれない。
伊福部さんの「サロメ」は、個人的にはR.シュトラウスの作品よりもドラマティックで親しみが持てた。
こういう曲をときどきやってもらいたいものである。
ついでに言えば、アンコールで「ゴジラのメインテーマ」をやってくれればなお良かったと思う。
クリスティアン・テツラフは、私は初見だが、ほぼ終始目を瞑ったままの演奏スタイルが渋い。
こういう初老でヒゲをはやしたヨーロッパ人をみると、「ザ・ヴァイオリニスト」という気がする。
個人的には、甘ったるい2楽章は好きでないが、ハイテンポでダンサブルな3楽章は好きなので、全体としての評価が難しい曲である。
ラストはラフマニノフ2番。
3楽章はポップス化されている有名なメロディーを含んでおり、始まった途端ニヤニヤしてしまう。
それにしても、ヴァイオリン奏者の腕前が見事なことに驚く。
というか、ラフマニノフ2番は読響の十八番のレパートリーなのではないかと感じるほど、しっくり来たのである。