Don't Kill the Earth

地球環境を愛する平凡な一市民が、つれづれなるままに環境問題や日常生活のあれやこれやを綴ったブログです

「和解裁判官」という悲惨

2008年10月21日 09時44分08秒 | Weblog
医療事故賠償命令「父も納得できない」

 強引に和解を勧められたことなどに抗議して自殺した冨田善弘さんの家族が提起した裁判の一審判決。原告は医師の過失が認められるかどうかに賭けていたのだが、判決は「3医師のうち2人のいずれかが腸管を損傷させた」と認定したが、「過失がいずれの医師のものであるか特定できない」ことを理由に、医師の責任は認めなかった。
 判決文を読んでいないのだが、共同不法行為にはならないのだろう。
 それにしても、相変わらず裁判官は、当事者が裁判に求めるものを見誤っていると思う。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

プロレタリア知的労働者

2008年10月20日 07時46分09秒 | Weblog
 野口悠紀雄先生の「超『超整理法』」の最終章に、
「プロレタリア知的労働者」
という単語が出てくる。「情報の整理」という仕事に従事する下っ端の労働者のことを指しているが、大半のサラリーマンは、日常業務の大部分をこうした仕事に費やしているのではないかと思われる。
 営業マンや工員が毎日作成する業務日報は、つまるところ、上司・ボスが業績や生産情況を管理するためのものであり、作成する本人が自分のために用いるわけではない。ちなみに、バーディーは、営業計画や業務日誌作成のため、一日1時間程度を費やしていた。「情報の共有化」の名の下に、自分が(野口先生いわく)奴隷となるための資料を一生懸命作っていたのである。
 自由業に転じてみると、こうしたカラクリは明瞭となる。仮に報告書めいたものを作るとしても、それは自分自身かクライアント向けのものであり、「仕事をしない上司」のために作るものではない。労働者から搾取する人間など存在しないからである。
 ・・・ああ、自由業ってすばらしい!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

辞め時

2008年10月19日 15時29分35秒 | Weblog
 入社1年前後で会社を辞める若い人たちの話を聞いていると、自分が会社を辞めた判断自体は間違っていなかったが、辞めるのが遅すぎたと思うことがある。
 バーディーは、最初の3年間を東京の本店で過ごし、次の店舗が関西の支店だった。最初の転勤直後、仕えた上司は、「一日の半分を寝て過ごす」全くやる気のない人間で、会話もあまりなかった。まあ、重病の奥さんを東京の自宅に残して単身赴任しているという同情すべき事情もあったのだが・・・。
 会社組織というものは、ラインに一人でも変な人がいると、全員が多かれ少なかれ影響を受けるものだ。当時のバーディーもその例にもれず、暗ーい日々を送っていた。パワハラがあるわけではないが、会社に行くのはつらい。
 いま振り返ってみて不思議なのは、どうして当時辞めようとしなかったのだろうかということだ。コロンビア大でお世話になった教授によれば、「会社に行くのがつらい状態」に陥ったときは、転職の契機だという。これは確かに一理ある。そのまま行くとメンタル面でも問題が起こるだろう。
 なのに、どうして辞めなかったのだろう?
 ・・・結局のところ、よく分からない。当時ブログでも書いていれば、手がかりがつかめたろうに。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

内定ブルー

2008年10月17日 08時13分22秒 | Weblog
 少子化の弊害だなあと思うのが内定ブルー。就職氷河期世代のバーディーにはとても理解できない世界である。
 もちろん、4割近くが就職先未定という最近の修習生にとっても、理解を超える世界なのだろう。「企業に就職しようと思えば簡単に内定がもらえたのに、法曹を目指したばかりに職にあぶれる」という法曹の卵には同情を覚える。
 内定ブルーをテーマにしたテレビ番組を見ていたら、1年で会社を辞めた若者3人が登場していた。一人は、「先輩が仕事の仕方を教えてくれないからやめた」という一方で、質問すれば教えてくれる職場だったとも発言しており、訳が分からない。ほかの一人は、「パワハラでやめた」というものの、パワハラの内容は、「新人は朝一番に出社して夜も一番遅く退社するのが当たり前という雰囲気」だという。
 こうした若者が多数派になりつつあるとすれば、日本の将来は絶望的だろう。だから、少子化は社会を腐敗させるのである。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

テレビから言語習得はできない?

2008年10月16日 09時45分23秒 | Weblog
 外国語学習の科学によると、「テレビからは言語習得ができない」らしい(p99~)。その理由は、発信を前提としていないため、言語で表現する「リハーサル」を必要としないためらしい。
 これは実に示唆に富む指摘であり、何事もインプットとアウトプットの両方が必要だということを示している。「分かっているけど使えない」というのは、使うことを前提としたリハーサルを行っていないからなのである。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

1年ののち

2008年10月14日 23時05分46秒 | Weblog
 一年ののちといえば、バーディーの愛するF.サガンの小説である。F.サガンの小説は、どれも登場人物が少なく、みなブルジョワで、悲しい結末が待っているという、似通ったストーリーを持つ。いわば、「アンチ・ビルドゥングス・ロマン」の典型例である。
 さて、わが修習同期も、研修所修了から1年が経過した。すでに独立した人と事務所を移籍した人が6~7名といったところ。まだ二回試験に合格していない人もいる。
 ・・・そろそろクラスコンパが開催されるようである。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

頭越し

2008年10月13日 10時59分22秒 | Weblog
米政府、北朝鮮のテロ指定解除を発表

 「ついにブッシュ=コンディー」コンビによる場当たり外交の結末が明らかとなった。ブッシュ大統領は、来月の大統領選前に何とか成果を示そうとして、日本の頭越しにテロ指定国家解除を決定した模様である。

North Korea to Resume Disabling Nuclear Plant (NYタイムズ)

 この措置に対する北朝鮮のリアクションは、NYタイムズによると、「核工場の無力化再開」ということだが、これを真に受けるとすれば、実に「お人よし」というほかない。
 こうした中で、唯一正論を主張しているのが中川財相であり、
Although the State Department stressed that both President Bush and Secretary of State Condoleezza Rice had spoken with their Japanese counterparts, the country’s finance minister, Shoichi Nakagawa, said he doubted that Japanese officials had been fully consulted beforehand, according to the Associated Press.
と、言いにくいことを堂々と述べている。
 前にも書いたが、拉致された自国民を奪還した例としては、イスラエルによるサンダーボルト作戦がある。
 バーディーは、最終的には拉致された方は、日本が自力で救出するしかないと考える人間の一人である。よその国がどうして救出してくれるだろう?日本も特殊部隊の育成を真剣に検討してみたらどうだろうか。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

思考と言葉

2008年10月12日 09時25分47秒 | Weblog
 将棋というゲームは、ゼロサム・ゲームの中ではもっとも実生活に応用の効くものだと、バーディーは思う。例えば、「将棋世界」の「イメージと読みの将棋観」には、毎月新鮮な発見がある。11月号では、藤井九段が
将棋の読みは言葉です
と指摘しているのに、目から鱗がとれた思いがした。
 もっとも、アナトール・フランスなどはこれをとっくに見抜いていて、「言葉」は「音声」であることとあわせ考えると、「人間は音でもって考える」動物であると結論付けている。
 日本人は、日本語の音声で以って思考する。とすれば、ノーベル賞を受賞した4人の方は、日本語の使用法に卓越した人だということかもしれない。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

他人との距離

2008年10月11日 14時37分02秒 | Weblog
 最近、若い被疑者・被告人と話をしていると、どうも「他人との距離」のとり方を間違えているように思えてならない。というのも、「先生、これからヒマ?できれば今日中に○○(某写真週刊誌)を差し入れて欲しいんだけど」などという依頼を平気でしてくるのである。要するに、ごく親しい友人に対するようになれなれしいのである。
 彼らの多くは、離婚などにより片親のない家庭で育っており、養育してもらった親からも、早い段階で見切りを付けられている。以前指摘したとおり、少年院では7割近くが母子家庭または父子家庭で育っているのである。
 こうした若年犯罪者が、成人してから振り込め詐欺などの犯罪を犯すケースは多い。彼らは、一見すると普通の若者だが、順法精神に乏しく、とりわけ集団になると歯止めなく悪いことをするのである。
 だが、1対1で向かい合っていると、実に弱い人間であることが分かる。傍から見れば些細なことについて、延々と悩んだりする。「拘禁ノイローゼ」というやつもあるので、一概には言えないが。
 対人関係においては、ごく親しい友人たちと集団で群れるか、それ以外の他人は自分に有利なように利用するか、この2つしか選択肢がないかのようである。
 ・・・育ち方って大切だなあ、としみじみ思う今日この頃。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大学に行く意味

2008年10月10日 07時33分35秒 | Weblog
学力不問の青田買い競争私大推薦入学の呆れた実態
 ある底辺校の学長は正直にこう言う。「うちの法学部は、司法試験に合格させるのではなく、新聞を理解できるようになるのが目標」。

 少子化の最大の問題は、労働力の不足とか社会保障費の負担などというよりも、甘やかされて育つために、中国の「一人っ子政策」と似たような弊害が生じ、ひいては社会が腐ってしまうことにあると思う。
 ここまでレベルを下げて学生を入学させる意味はどこにあるのか?ま、新聞が読めないより読めるに越したことはないが。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする